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[デンチャレ]関東AがDF田上弾で先制も、関東BがMF古橋のゴールで追いつきドロー

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 第29回デンソーカップチャレンジサッカー広島大会(2月26日~28日)に参加する関東大学選抜Aチームと関東大学選抜Bチームが15日、龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールドで45分間2本の練習試合を行った。前半14分に関東AがDF田上大地(流通経済大3年=流通経済大柏高)のヘディング弾で先制するも、後半33分に関東BのMF古橋匡梧(中央大2年=興國高)が同点ゴール。試合は1-1の引き分けに終わった。今後は両チームともに19日から22日にかけて流通経済大で合宿を行う。

 今月7日に始動した両チーム。同日に行われた練習試合で関東AはYS横浜に2-3の敗戦。関東Bはソニー仙台と2-2の引き分け。ともに“初勝利”を目指した一戦は、1-1のドローという結果。試合後は両軍ともに「勝てた試合だった」と口を揃え、悔しさを露にしていた。

 先発メンバーは関東Aが4-2-3-1のシステムを採用。GK富澤雅也(法政大3年=前橋育英高)、DFラインは右から溝渕雄志(慶應義塾大2年=流通経済大柏高)、久保飛翔(慶應義塾大3年=済美高)、田上大地(流通経済大3年=流通経済大柏高)、永戸勝也(法政大2年=八千代高)。MF古波津辰希(流通経済大3年=流通経済大柏高)とMF福島翔太郎(桐蔭横浜大3年=関東一高)がダブルボランチを組み、2列目は右に佐藤遵樹(専修大2年=千葉U-18)、左に山根視来(桐蔭横浜大3年=ウィザス高)、トップ下はMF北出雄星(専修大3年=三菱養和SCユース)。1トップはFW藤本佳希(明治大3年=済美高)が務めた。

 対する関東Bは4-4-2システムでGK中島宏海(流通経済大3年=筑陽学園高)。DFラインは右から新井純平(早稲田大2年=浦和ユース)、小出悠太(明治大2年=市立船橋高)、田代雅也(法政大3年=武南高)、宮本和輝(順天堂大3年=横浜FMユース)。ダブルボランチを端山豪(慶應義塾大3年=東京Vユース)と塚川孝輝(流通経済大2年=広島観音高)が務め、2列目は右に早川史哉(筑波大3年=新潟ユース)、左には米田隼也(順天堂大1年=静岡学園高)が入った。2トップは菊池将太(駒澤大3年=浦和東高)とジャーメイン良(流通経済大1年=流通経済大柏高)が務めた。

 強風が吹き荒れる中で行われた一戦。風上に立つ関東Aが立ち上がりからチャンスをつくった。すると前半14分、右サイドから攻め込むと、最後は切り込んだ藤本が右足シュート。これはDFに阻まれた。しかし、ここで獲得した右CK。北出が右足で蹴り込んだボールをファーサイドで待ち受けていた田上が体勢を崩しながらもヘディングシュート。セットプレーのチャンスをものにした関東Aが1-0と先制に成功した。

 その後も風下の関東Bは耐える時間が続き、なかなか攻撃へ転じることはできない。塚川が豊富な運動量で随所へ顔を出すも、なかなか前線のジャーメインと菊池へボールをつなげずに時間は過ぎた。0-1のまま前半を折り返した。

 後半開始から互いにメンバーを交代。関東Aは4-4-2システムへ変更するとGK置田竣也(中央大2年=星稜高)、DF鴨池陽希(中央大1年=F東京U-18)、今津佑太(流通経済大1年=流通経済大柏高)、金沢拓真(早稲田大3年=横浜FMユース)、小口大貴(専修大2年=川崎F U-18)。ダブルボランチを古波津と三島頌平(中央大1年=帝京大可児高)が務め、2列目は前半と変わらずに右に佐藤、左へ山根。2トップを鈴木国友(桐蔭横浜大1年=相洋高)と矢島輝一(中央大1年=F東京U-18)が組んだ。
 
 対する関東BはGK佐川亮介(拓殖大3年=埼玉栄高)、DF吉永哲也(順天堂大3年=千葉U-18)、青木翼(順天堂大3年=清水商高)、古橋匡梧(中央大2年=興國高)、中野誠也(筑波大1年=磐田U-18)が途中出場し、小出、田代、塚川、早川、端山、菊池が前半に続いてピッチへ立った。

 後半に入り、風上に立ったことで自由にプレーできるようになった関東選抜B。広くボールを回しながらも、サイドから吉永がドリブル突破を仕掛けるなど、攻撃の種類も増え始めた。しかし一方で意思の疎通が十分にはかれていないため、勝負どころを絞りきれず。ここぞの場面で枚数をかけて仕掛けていくことができない。

 ゴールを目指して果敢に仕掛ける関東B。後半16分にはセットプレーからチャンスメイク。青木が蹴り込んだ右CK、ゴール前の菊池が反応するも、こぼれはDFにクリアされてしまう。同29分には左サイドから中野がドリブル突破。角度のない位置から折り返し、最後はゴール前のジャーメインがシュートを打つもサイドネット。枠を捉えることはできない。それでも後半33分にようやくゴール。PA正面でジャーメインが落としたボールを古橋が冷静に右足シュート。鮮やかな一撃が決まり、1-1に追いついた。

 押し込まれていた関東Aも最後に見せる。後半アデイショナルタイム1分、中央からボールをつなぐと、最後はPA右から矢島が右足シュート。中央大チームメイトのゴールに奮起した矢島の一撃だったが、クロスバーを叩いた。直後に試合は終了し、1-1で引き分けた。

(取材・文 片岡涼)

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