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[CL]レアルの得点までの流れに脱帽…内田「スルスルポンって」

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[2.18 欧州CL決勝トーナメント1回戦第1戦 シャルケ0-2R・マドリー]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は18日、決勝トーナメント1回戦第1戦を行い、DF内田篤人の所属するシャルケ(ドイツ)はホームでレアル・マドリー(スペイン)と対戦し、0-2で敗れた。内田は右ウイングバックでフル出場。唯一と言える決定機を演出し、自らも決定的なシュートを打ったが、ホームでの第1戦は零封負けという結果に終わった。

「試合前から簡単じゃないのは分かっていた。だからといって、さくっと負けるわけにはいかない。入りはそんなに悪くなかった。でも、さくっとやられた」

 立ち上がりはシャルケペースとも言えた。フィニッシュまでつながる形もあり、逆にレアルには決定機をつくらせなかった。ところが前半26分、レアルはDFダニエル・カルバハルが右サイドから中に持ち込み、左足でゴール前にクロス。中央でフリーになったFWクリスティアーノ・ロナウドがヘディングで流し込み、いとも簡単に先制点を奪った。

 3トップの左で先発したC・ロナウドだが、中央に絞ってプレーする時間が長く、時には右サイドにも回った。C・ロナウド、FWカリム・ベンゼマ、MFガレス・ベイルの3トップの流動的な動きに対し、「前線の3人は、ベイルはあんまりこっちに来なかったけど、そこは自由に攻撃なんだと思う」と、難しい対応を強いられた。

 それでも「振られて振られて、後半、疲れてくるとあれだけど、それまではコンパクトな守備を意識していた。(自分たちがボールを)持っていても、7(C・ロナウド)、9(ベンゼマ)、11(ベイル)は俺とベネ(ヘーベデス)でアイコンタクトしながら」と、高い集中力で粘り強く最少失点のまま耐えていた。

 迎えた後半29分、MFケビン・プリンス・ボアテングのロングパスに反応した内田が右サイドからダイアゴナルな動きでPA内に走り込み、ワンタッチで後方に落とすと、エリア手前からFWフェリックス・プラッテが右足ダイレクトでシュート。ところが、これは惜しくもクロスバーを直撃し、跳ね返りを拾った内田の左足シュートもDFマルセロの背中に当たってGKイケル・カシージャスの腕の中に吸い込まれた。

「俺がレアルの選手だったら、やられる気はしなかったんじゃないかな。一本を除いて」という決定機。同点に追いつくチャンスを逸すると、その5分後だった。後半34分、左サイドのタッチライン際でボールを持ったC・ロナウドが内田との1対1から縦に行くと見せかけ、切り返して中に持ち込み、内田とMFマルコ・ヘーガーの間を突破。中央に流したボールをマルセロが右足で振り抜き、豪快なミドルシュートをゴール右上隅に突き刺した。

「カウンターでドンというのはやられなかったけど、点を取るあたりがすごい。スルスルポンって。あーって」。決定機とも言えないような形から確実に得点までつなげるレアルの攻撃に、ただ脱帽するしかなかった。


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