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破産危機パルマ、主将は遠征のために自腹を切る覚悟 「アマリーグでプレーする用意もある」

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 パルマDFアレッサンドロ・ルカレッリは、クラブが破産危機にある中で、選手たちは試合を続ける用意があると話した。チームは自腹を切ってでも遠征に向かう姿勢と述べている。

 財政難で2度にわたってクラブ売却を強いられ、週末のウディネーゼ戦も試合を開催するために必要な費用が足りずに延期となったパルマは、破産危機が騒がれている。

 チームは次節、3月1日に敵地でジェノア戦を控えているが、今後は不透明な状況だ。パルマが今季の戦いを続けられなくなった場合、残り試合は0-3ですべて不戦敗となる。

 レーガ・カルチョやイタリアサッカー連盟(FIGC)が資金を貸し出し、今季末まで試合を続けられるようにするとも言われ、破産危機が騒がれているパルマだが、ジャンピエトロ・マネンティ会長は23日も破産に向かうつもりはないとし、強気な姿勢を見せている。

 一方、キャプテンのルカレッリは現状について、次のように述べた。イタリア『スカイ・スポーツ』が伝えている。

「もう少し関心を持っていれば、この状況を避けることもできたはずだ。レーガとFIGCが介入してきたけど、僕はもう遅すぎると思う」

「僕らはプレーする用意がある。でも、保護してもらいたいんだ。僕らはパルマへの敬意を望んでいる。リーグの正当性という問題だけじゃない。僕らには、マラッシ(ジェノア本拠地)で戦うために遠征費用を自分たちで払う用意もある。パルマが試合をやれるコンディションなら、試合はできるよ。僕らはウディネーゼ戦だってホームの観客の前でプレーすることができたんだ」

 一方で、ルカレッリは現状のありさまについて次のように続け、たとえクラブがアマチュアリーグからの再出発を余儀なくされても、自身は戦っていくつもりだと話している。

「11月の期限で給与が支払われなかったときに、僕らは事態の深刻さを理解した。責任はクラブを運営していた人、そして僕らをここまでにしてしまった人にある。ヨーロッパリーグ出場が認められなかったときに、警鐘は鳴らされていたんだ。まるで映画みたいだよ。ありとあらゆることを目にした」

「今の状況で唯一の解決策は破産しかないと思う。チームはマネンティ会長を信頼したけど、彼はそれも失いつつある。個人的には、再出発するために、たとえアマチュアリーグでもプレーする用意があるよ」

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