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昨シーズン国内3冠のG大阪はホームで黒星発進

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[2.24 ACLグループリーグ第1節 G大阪0-2広州富力 万博]

 AFCチャンピオンズリーグは24日に開幕し、昨シーズン国内3冠を達成したガンバ大阪は、ホームの万博陸上競技場で広州富力(中国)と対戦した。前半10分に失点したG大阪は、その後も精彩を欠き、得点を挙げられない。後半35分にはFKから追加点を許し、ホームで0-2の敗戦。シーズン最初の公式戦で黒星を喫している。

 昨シーズンの3冠メンバーが先発に名を連ねたG大阪だが、唯一MF今野泰幸が負傷で欠場。今シーズン横浜FMから加入したMF小椋祥平がMF遠藤保仁と中盤の底に入った。
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 08年以来2度目のアジア制覇を目指すG大阪だが、前半10分に1トップのFWハメドアラーに突破を許すと、PA内からシュートを決められて1点を先制されてしまう。ボール支配率で上回るG大阪だが、ゴール目前でプレーの精度を欠き、良い形でフィニッシュまで持ち込めない。

 ようやく前半20分、G大阪がシュートシーンをつくる。最終ラインのDF岩下敬輔からMF阿部浩之に縦パスが入る。阿部からさらに前線のFW宇佐美貴史がボールを受けてシュートを放ったが、GKの正面を突いた。同28分には中盤の低い位置まで引いた宇佐美から、PA内のFWパトリックにロングボールが入るが、DFに体を入れられてクリアーされる。これで得たCKからDF丹羽大輝がヘディングシュートを枠に飛ばしたが、これもGKの正面に飛んだ。

 リードする広州富力は、G大阪のミスから一気にゴール前にボールを運ぶ場面もあったが、決定機にはつなげられない。G大阪は38分に中央をドリブルで抜けて行った阿部が強烈なシュートを放ったが、GKに弾かれた。同40分にもパスワークから右サイドで裏を取ったDF米倉恒貴が抜け出しかけたが、飛び出してきたGKにクロスをブロックされる。前半はこのままアウェーの広州富力が1点リードで折り返した。

 後半の開始からG大阪は、小椋を下げてMF倉田秋を起用する。後半4分には宇佐美がドリブル突破からシュートを放つが、これもGKリュウ・ディエンズオに抑えられた。それでも豊富な運動量でこぼれ球を回収する倉田が入り、G大阪が相手を押し込む回数を増やしていく。

 広州富力は後半16分にルー・リンを下げて、MFチャン・フェイヤーを投入する。攻撃の形をつくれないG大阪は23分に阿部を下げて、FWリンスをピッチに送り出した。同23分には倉田の浮き球のパスをパトリックが最終ラインの裏で受けてヘディングシュート。枠を捉えたが、GKの懸命なパンチングに阻まれた。同28分には宇佐美のパスにMF大森晃太郎が飛び込むも、わずかに届かなかった。

 攻撃の噛みあわないG大阪は、32分に宇佐美が距離のある位置から右足を振り抜くが、シュートは右に逸れて行った。広州富力は34分に自陣からのボールを受けたハメドアラーが独力でボールを運び、ファウルを誘う。このFKをMFワン・ソンが左足でシュート。壁に当たったボールがゴールに決まり、点差を2点に広げられてしまった。

 後半37分にドリブルを仕掛けたリンスが倒されてFKを得たG大阪は、最後の交代枠で大森を下げてFW赤嶺真吾を投入する。プレー再開後、遠藤のFKはGKにコースを読まれてあっさりキャッチされる。精彩を欠くG大阪は、同43分にもハメドアラーを止められずシュートを打たれたが、これは枠外に飛んだ。

 一矢報いたいG大阪は45分にパトリックのポストプレーから宇佐美がシュートを放ったが、わずかに右へ逸れる。結局、G大阪は1点も挙げることができないまま試合は終了。昨シーズン、3つのタイトルを勝ち取ったG大阪だが、新シーズンの幕開けは厳しいゲームになってしまった。
(取材・文 河合拓)
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