FIFAのタスクフォースは24日、2022年にカタールで開催されるワールドカップ(W杯)について、11月末から12月末に開催すべきとの提案をまとめた。元イングランド代表のフィル・ネビル氏は、冬開催に賛成のようだ。

　タスクフォースの提案は3月の特別委員会で審議され、W杯の開催時期が決定する予定。酷暑への懸念から冬開催が提案された形だが、欧州の主要リーグへの影響も心配されるところだ。欧州クラブ協会は以前から5月開催にすべきと主張していた。

　24日のFIFAの発表を受け、冬開催に対する批判的な声は少なくない。だが、ネビル氏はイギリス『BBC』で次のように話している。

「普段は長くてハードな9か月のシーズンの最後にW杯が行われる。選手たちが疲弊しきっている時期にね。イングランド代表にとっては、これまでにない最善の形かもしれない。イングランドはかつてないほどにフレッシュな状態でW杯に臨めるんだ。イングランドがW杯を制覇する大きなチャンスになるかもしれない」

「私は年に2、3回カタールに行くが、夏にプレーするのは不可能だよ。FAカップの再試合制は犠牲になるかもしれない。そうなったら残念だ。素晴らしい大会だからね。誰も犠牲にならないように、最善策を見つけるのがプレミアリーグとイングランドサッカー協会の仕事だ」