[2.25 欧州CL決勝トーナメント1回戦第1戦 アーセナル1-3モナコ]

　UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は25日、決勝トーナメント1回戦第1戦を行い、アーセナル(イングランド)はホームでモナコ(フランス)と対戦した。試合は3-1でアウェーに乗り込んだモナコが勝利。第2戦を前に3つのアウェーゴールを奪い、8強進出に前進している。

　ホームのアーセナルは前半2分、MFフランシス・コクランからのロングボールをFWダニー・ウェルベックがDFを背負いながら受けて反転。右足のシュートに持ち込んだが、クロスバーを越えて行った。同24分にはMFアレクシス・サンチェスのCKからFWオリビエ・ジルがヘッドでゴールを狙ったが、これも枠を捉えられない。

　優勢に試合を進めるアーセナルは、前半33分にもサンチェスがMFメスト・エジルとの連係からゴールを狙ったが、シュートはクロスバーを越えた。35分にはモナコも反撃に出る。19歳のFWアントニー・マルシャルが左サイドを突破。ゴール前に折り返したボールにMFジョアン・モウティーニョが飛び込んだが、ボレーシュートは上へ外れた。

　前半37分にはアーセナルが細かいパスワークで守備を崩し、最後はジルがダイレクトシュートを放ったが、至近距離からのシュートを枠に飛ばせない。そして、その1分後、モナコが先制点を挙げる。モウティーニョのパスを受けた、MFジェフレイ・コンドグビアが左足でシュート。これがDFペア・メルテザッカーに当たって方向が変わり、モナコが1点をリードして前半を折り返した。

　後半の立ち上がりにはアーセナルもモナコを押し込むが、チャンスを生かしきれない。逆に8分にはモナコが自陣からの鮮やかなロングカウンターを仕掛けると、最後はFWディミトル・ベルバトフがゴールを決めてリードを2点に広げた。

　あとのないアーセナルは、後半12分にも決定機をつくる。サンチェスのシュートをGKが弾いたところにジルが詰めたが、絶好のチャンスでまたもジルは枠を捉えらなかった。結局、一人で6本のシュートを放ちながら一度もゴールマウスを捉えられなかったジルは、後半15分でFWセオ・ウォルコットと交代を命じられた。

　一方、点差を広げたモナコは守備を固めながらも、ベルバトフやモウティーニョら前線の選手たちが少ない人数で、しっかりとボールを敵陣まで運び、アーセナルを脅かすと同時に、自軍の守備陣に息を付かせる。

　このまま終われないアーセナルは、MFアレックス・オクスレイド・チェンバレンやMFトマシュ・ロシツキーを起用して、モナコのゴールを目指した。交代策がようやく実ったのは、アディショナルタイム1分だった。オクスレイド・チェンバレンが右足のミドルシュートを決めて1点を返す。

　最悪でも1点差で試合を終わらせたかったアーセナルだったが、その3分後にチェンバレンのミスからボールをロスト。ここからのカウンターをモナコMFヤニック・フェレイラ・カラスコに決められて、再び点差を広げられてしまった。結局、このまま試合は終了。ホームでの第2戦を控えるモナコが、大きなリードを手にしている。

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