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[デンチャレ]関東Aは藤本弾&田上の直接FKで中国・四国選抜に勝利

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[2.26 第29回デンソーカップチャレンジサッカー広島大会 中国・四国選抜0-2関東選抜A]

 第29回デンソーカップチャレンジサッカー広島大会が26日に開幕。関東選抜Aが中国・四国選抜に2-0で勝利した。

 序盤から、試合のペースを掴んだのは関東選抜A。MF古波津辰希(流通経済大3年=流通経済大柏高)、MF三島頌平(中央大1年=帝京大可児高)を起点にボールを動かしたものの、DF西岡大志(高知大3年=初芝橋本高)を中心にブロックを固めた中国・四国選抜の守備と雨でぬかるんだピッチコンディションに苦しみ、自陣での時間が続く。

 それでも、「サイドがうちの強み」(DF田上大地・流通経済大3年=流通経済大柏高)と自信を見せるMF山根視来(桐蔭横浜大3年=ウィザス高)、MF佐藤遵樹(専修大2年=千葉U-18)の両MFによる突破から好機を作ると、39分には右サイドを破った佐藤のパスがゴール前で混戦となった所をFW藤本佳希(明治大3年=済美高)が押し込み、均衡を破った。

 一方の高知大はDF帷智行(高知大3年=西宮市立西宮高)が「決定的なチャンスは与えなかったと思う。個人的に守備はやれると思った」と振り返ったように守備面で手応えを感じながらも、ロングボール主体の速攻は、空中戦で強さを見せるDF久保飛翔(慶應義塾大3年=済美高)、田上のCBコンビに跳ね返されるばかり。シュート本数でも関東選抜Aが7本、中国・四国選抜が2本とシュート本数が示すように攻撃の糸口が見えないまま、前半を終えた。

 後半も流れは変わらず関東選抜Aのペース。後半23分にはゴール前に低く入った右CKは一度、クリアされるも右サイド高い位置で反応した古波津がダイレクトで再び、ゴール前に展開。MF北出雄星(専修大3年=三菱養和SCユース)がフリーで合わせたが枠を捉えることが出来ない。

 このまま引き下がることが出来ない中国・四国選抜も攻勢を強め、29分には中盤でのカットから素早く左サイドにパスを展開すると、受けたMF曽根友祐(高知大3年=清風高)がドリブルでゴール前に進出。GKと1対1となったが、GK富澤雅也(法政大3年=前橋育英高)の好セーブに阻まれた。

 絶体絶命の場面を防いだ関東選抜Aは33分、相手CKを防ぐと自陣左から藤本が前線へロングボールを展開。フリーで抜け出した途中出場のFW矢島輝一(中央大1年=F東京U-18)がPA手前で倒され、FKを獲得する。キッカーはここまで守備の要としてチームを牽引してきた田上。「壁を超そうと思ったら、相手が触ってくれた。触ってなくても良いコースに行ったと思うけど、結果的には良かったかもしれない」と振り返ったように、高い位置を狙ったキックがDFに当たりながらも、そのままゴールマウスに吸い込まれ、2-0で関東選抜Aが勝利した。

 試合後、田上は試合内容に不満を見せながらも、「ピッチコンディションが悪く難しい試合だったけど、勝てて良かった。トーナメントなので、まずは守備から入ったチームが勝ち上がれると思う。ゼロで抑えられたことは次に繋がる」と前向きにコメント。

 敗れた中国・四国選抜の帷も「僕もコーチ陣も2年前に準優勝をしている。勝ち上がることで色んな人に見てもらい、将来に繋がると意気込んで今大会に挑んでいた。負けてしまったけど、まだ見てもらえる可能性があるので、チーム全員で気持ちを切り換えて明日以降に挑みたい」と次を見据えた。

(取材・文 森田将義)

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