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[MOM338]全日本選抜DF山越康平(3年)_完封への「こだわりとプライド」で勝利貢献のCB

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.27 第29回デンソーカップチャレンジ準決勝 全日本選抜1-0関東選抜A]

 「まずはいい守備から」というモットーの元、今大会ではこれまで無失点を続けている全日本大学選抜。そのDFラインの主軸として活躍するのがCB山越康平(明治大3年=矢板中央高)だ。「宮崎キャンプから体もキレていて、調子はいい」との言葉どおり、この試合では関東AのエースFW藤本佳希(明治大3年=済美高)のチャンスをシャットアウト。全日本の強固な守備をさらに印象づけた。

 神川明彦監督からは、同じ明治大所属の藤本の攻撃を「お前が全部止めろ、と言われた」という。だが、その役を担うのは自分しかいないとも思っていた。「アイツのすごさは自分がいちばんよくわかっている。スピードもフィジカルもあって、スペースを与えたら危険な選手」。明治大内での紅白戦で対戦したことはあるが、公式戦で対戦するのは初。それだけに「立ち上がりにシュートを1本打たれてしまったのは課題だけど、佳希に点を決められなくてよかった」と試合後にはホッとした表情を見せた。

 全日本も明治大も守備をベースとするチームだけに、「無失点に対するこだわりとプライドをもってやっている」と山越。前日の初戦では、後半に集中力を欠いたがこの試合では手応えのある守りができた様子だ。全日本にはチームの立ち上げから参加しているが、昨年は大会中に負傷をし、海外キャンプにもデンソーカップ日韓戦のメンバーにも選ばれることなく大会を終えることになった。

 それだけに「悔しい思いをした。個人的にもこの大会には非常に強い思いをもって臨んでいる」と山越。連戦の消耗を避けるため、3戦連続のスタメンの可能性は少ないが、優勝のその先にあるユニバーシアードに向けて静かな闘志をみなぎらせた。

(取材・文 飯嶋玲子)

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