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渡邊凌、前川ゴール!日本高校選抜が昨年に続き、U-18Jリーグ選抜撃破!!

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[2.28 NEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜 1-2 日本高校選抜 日産]

 28日、「NEXT GENERATION MATCH」でU-18Jリーグ選抜と日本高校選抜が対戦し、日本高校選抜が2-1で勝利。通算成績を2勝2分2敗の五分とした。

 ともに4-5-1システム。1、2年生で構成されたU-18Jリーグ選抜はGK千田奎斗(横浜FMユース)、4バックは右から藤谷壮(神戸U-18)、庄司朋乃也(C大阪U-18)、町田浩樹(鹿島ユース)、吹ヶ徳喜(名古屋U18)。中盤は千葉健太(鹿島ユース)と市丸瑞希(G大阪ユース)のダブルボランチで右が堂安律(G大阪ユース)、左が田中稔也(鹿島ユース)、トップ下が平戸太貴(鹿島ユース)、そして1トップには高木彰人(G大阪ユース)が入った。

 一方、第93回全国高校選手権の大会優秀選手が中心の日本高校選抜の先発はGKが吉田舜(前橋育英高)で4バックは右から久保和己(流通経済大柏高)、野田裕喜(大津高)、渡辺剛(山梨学院高)、小川明(履正社高)。中盤は鈴木徳真(前橋育英高)と前川優太(星稜高)のダブルボランチで右MFが岩崎悠人(京都橘高)で左が末吉塁(初芝橋本高)、トップ下が渡邊凌磨(前橋育英高)、1トップは一美和成(大津高)が務めた。

 序盤は日本高校選抜がチャンスをつくった。4分に末吉が左サイドを突破してCKを獲得。直後の左CKをファーサイドの野田が頭で合わせた。日本高校選抜は6分にも渡辺剛の縦パスのこぼれを岩崎が左足で狙う。

 対するU-18Jリーグ選抜は9分、右サイドでキープした高木の折り返しを平戸が決定的な右足シュート。シュートは正確性を欠いたものの、簡単にビッグチャンスをつくり出した。最終ラインからボールを動かしてポゼッションするU-18Jリーグ選抜は、右SB藤谷が縦への仕掛けを見せ、左SB吹々がPAに飛び込んでくるなど徐々に仕掛ける回数を増やしていく。

 だが、野田と渡辺剛が中央で高さを発揮する日本高校選抜の守りは崩れない。一方、U-18Jリーグ選抜も個々がプレスバックを欠かさず、日本高校選抜の攻撃に蓋をする。両チームの好守によってなかなか会場を沸かすようなシーンが生まれなかったが、それでも31分に日本高校選抜がスコアを動かす。右サイドのスペースへ飛び出した一美が中央へラストパス。中央へ入り込んだ渡邊凌のシュートはDFにブロックされたが、こぼれ球を渡邊凌が自ら頭で押し込んだ。日本高校選抜はさらに35分、左中間でボールを持った前川が右足ミドルをゴールへ突き刺し、2-0とリードを広げた。

 U-18Jリーグ選抜は後半開始から平戸、千葉、田中に代えて、FW和田昌士(横浜FMユース)、FW色摩雄貴(鹿島ユース)、MF伊藤達哉(柏U-18)を投入。日本高校選抜は野田に代えてCB菊池流帆(青森山田高)をピッチへ送り出し、後半6分には前川をMF澤田篤樹(流通経済大柏高)へスイッチした。市丸を中心にボールを動かすU-18Jリーグ選抜は7分に伊藤が右足シュート。8分にはパスワークからPAへ飛び込んだ吹々が左足を振りぬく。だが日本高校選抜はシュートコースを遮って、威力のあるシュートを打たせない。

 日本高校選抜は10分、一美に代えてFW青柳燎汰(前橋育英高)を投入。その後、久保をSB大野佑哉(山梨学院高)へ、渡邊凌をMF旗手怜央(静岡学園高)へ、吉田をGK脇野敦至(東福岡高)へ、末吉をMF森島司(四日市中央工高)へと立て続けに入れ替えた。U-18Jリーグ選抜はスペースでボールを受ける和田がチャンスに絡むが、鈴木や菊池、渡辺剛らが堅い守りを構築する日本高校選抜から追撃ゴールを奪うことができない。
 
 32分にGK阿部航斗(新潟U-18)、DF大里優斗(鹿島ユース)、DF麻田将吾(京都U-18)、FW長沼洋一(広島ユース)を同時に送り出したU-18Jリーグ選抜だが、アディショナルタイムに和田が狙った右足FKもGK脇野に阻止されるなど1点が遠い。38分に堂安の右CKを藤谷が頭で合わせて1点を返したものの、澤田のミドルシュートなどで攻め続けた日本高校選抜が昨年に続く白星を挙げた。

(取材・文 吉田太郎)

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