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[Fリーグ]延長の末に名古屋が大阪を撃破し、リーグ8連覇を達成

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[3.1 Fリーグ2014/2015プレーオフ・ファイナルラウンド第2戦 名古屋5-6(延長2-0)大阪 オーシャン]

 Fリーグは1日、プレーオフ・ファイナルラウンド第2戦をオーシャンアリーナで行った。前日の第1戦では名古屋オーシャンズシュライカー大阪がともに点を取り合い、4-4の引き分けとなっていた。第2戦は7-6で大阪が勝利。レギュラーシーズンを1位で終えていたため、名古屋には1勝のアドバンテージがあったため、試合は優勝を決めるための延長戦に突入した。延長開始早々、名古屋は相手のファウルを誘発し、壁なしFKを獲得。これをFP森岡薫がゴールに決めると、パワープレー返しからGK篠田龍馬も追加点を挙げて勝利。延長戦の末、レギュラーシーズン5位でプレーオフに進出した大阪を振り切り、8連覇を達成した。

 前半3分、第1戦でも先制点を挙げた名古屋のFP前純内マティアス・エルナンが、FPラファエル・サカイのシュートがブロックされたこぼれ球からシュートを決めて、1点を先制する。しかし、大阪も6分にはGK宮竹晴紀のパワープレーから同点に追い付く。左サイドでボールを持ったFP奥田亘が中央にカットイン。シュートをゴール前のFP佐藤亮がゴールに決めて、試合を振り出しに戻した。

 名古屋はFP森岡薫の直接FKからチャンスをつくるが、得点を挙げられない。同10分には大阪がFP佐藤亮のCKからFPヴィニシウスがゴールを決めて逆転に成功する。さらに、その1分後にはFP森秀太からのパスを受けたFP加藤未渚実が追加点を決めて、3-1とリードを広げた。

 このリードを守りたい大阪だったが、名古屋は前半18分にラファエル・サカイがキックインから1点を返すと、同19分にもラファエル・サカイはGK宮竹が底辺でボールを保持したところにプレスを掛け、ボールを奪って同点ゴールを決めた。前半は3-3で折り返す。

 互いに譲らない展開は後半も続く。まず3分に大阪のエースであるヴィニシウスが、続いて名古屋のエースである森岡が後半7分に、ともにキックインの流れから1点を追加する。同9分には再び大阪が得点を挙げる。ヴィニシウスが自陣深くからロングボールを前線に蹴ると、左サイドを駆け上がった佐藤がトラップから左足でシュート。これがGK篠田の股下を抜け、右ポストを叩いてゴールに決まった。さらに1分後には森のパスを受けたFP田村友貴がゴールを陥れ、6-4と2試合で3度目の2点リードを奪った。

 ここから名古屋は再び圧力を強めて行く。しかし、森岡のピヴォ当てからのシュートが左ポストを叩くなど、決定機を生かせない。それでも、後半13分にはキックインから森岡が弾丸シュートを叩き込み、1点差に詰め寄る。約6分を残し、5つ目のファウルを得た名古屋だが、第2PKを得られることはできないまま時間が進む。残り3分48秒からFPペドロ・コスタをゴレイロにしたパワープレーを仕掛けたが、最後まで得点を挙げられず。大阪が6-5で第2戦を制し、優勝の行方は延長戦にゆだねられることとなった。

 延長戦は0-0のスコアで始まる一方、ファウルカウントは後半終了時のままという特別ルールで行われた。すでに5つの被ファウルを得ていた名古屋は、延長開始わずか9秒で大阪のハンドを誘発。PAすぐ外から壁なしFKを獲得すると、森岡がこれをゴールに叩き込みリードした。大阪はパワープレーで反撃を仕掛けたが、延長後半3分、GK篠田が無人のゴールにロングシュートを決めて勝負あり。延長戦を2-0で制した名古屋が、苦しみながらも初年度から続く、Fリーグ連続優勝記録を8に伸ばしている。

(取材・文 河合拓)

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