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松本が敵地で名古屋と打ち合いドロー…記念すべきJ1勝ち点獲得

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[3.7 J1第1節 名古屋3-3松本 豊田ス]

 2015年のJ1リーグ戦が7日に開幕した。豊田スタジアムでは名古屋グランパスと、J1初昇格となった松本山雅FCが対戦。両チームの打ち合いとなったゲームは、3-3のドローに終わった。

 名古屋は、ルーキーイヤーの昨季、前十字靱帯断裂の大怪我を負ったMF小屋松知哉が、初の開幕スタメンを獲得。トップ下で先発した。また、5年ぶりの復帰を果たしたDF竹内彬も右SBで先発。キャンプ中に鼻骨を骨折したため、フェイスガードを巻いての出場となった。

 対する松本。昨季チーム得点王のFW船山貴之が川崎Fに移籍するなど、J1初挑戦となる今季だが、チームの再構築を迫られている。この日も前線では新外国人のFWオビナと加入組のFW池元友樹が2トップを組むなど、新生・松本を印象付けた。

 序盤から名古屋が攻勢を仕掛けた。4分にFWノヴァコヴィッチの落としに反応した小屋松が、スピードで相手DFを振り切ってチームファーストシュートを放つ。惜しくもGKに弾かれたが、いきなり可能性を感じさせるプレーを見せた。

 ただ、最初の得点は松本に入った。前半32分、左サイドからのCKを獲得すると、ニアに入ったFWオビナが頭で押し込み、先制に成功。記念すべきチームJ1初得点でリードを奪った。

 しかし、直後のプレーだった。名古屋は竹内のロングフィードをFW永井謙佑が裏に落とすと、小屋松が反応。前に出たGKを見極め、右足で冷静に流し込んだ。あっという間の同点劇。名古屋期待のスピードスターの記念すべきJ1初ゴールで、試合が振り出しに戻った。

 それでも、この日も松本の気迫は名古屋を確実に上回っていた。後半18分、右サイドからのCKを獲得すると、MF岩上祐三のクロスをDF飯田真輝が頭でそらす。GK楢崎正剛が弾くが、こぼれ球を池元が押し込み、再び勝ち越しに成功。少ないチャンスを確実にものにした。

 さらに松本の勢いは止まらない。後半31分、左サイドからのクロスがゴール前でこぼれると、最後はオビナのパスをMF喜山康平が左足で豪快に蹴り込み、勝利がグッと近づいた。

 ただ、名古屋はここからがすごかった。まずは後半33分、MF矢田旭がFKを入れ直すと、DF田中マルクス闘莉王が頭で押し込み、1点差。さらにFW川又堅碁を入れて攻撃陣に厚みを持たせた同35分、その川又の落としをノヴァコヴィッチが反転シュートでねじ込み、ついに同点に追いついた。

 見せ場は後半45分にやってくる。松本はエリア内でDF後藤圭太がノヴァコヴィッチを倒してしまい、PKを献上。だが、闘莉王のPKはど真ん中とコースが甘かったこともあり、GK村山智彦がセーブ。壮絶な打ち合いとなった開幕ゲームは、勝ち点1ずつを分け合う結果に終わった。 


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