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層厚い日本高校選抜CB陣、欧州遠征へ向けて渡辺剛「海外でどこまで通用するのか試す」

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[3.8 ヤングサッカーフェスティバルU-18の部 静岡県ユース選抜 0-1 日本高校選抜 エコパ]

 今年の日本高校選抜は例年以上にCBの人材が揃っている印象だ。山梨学院高の最終ラインを支えた渡辺剛大野佑哉のコンビに加えて、青森山田のCB菊池流帆、そしてロアッソ熊本特別指定選手でもあるCB野田裕喜(大津高)。いずれもハイボール、対人で強さを発揮し、この日も含めて高校年代のチームとの対戦ではほとんど不安を覗かせていない。

 この日、渡辺は広範囲のカバーリングを見せるなど無失点で試合を終えたが、納得のいく内容ではなかったようだ。「ゼロというのはいいんですけど、CBは全体が見えているのでチーム自体が良くないと評価されないというのがある。きょうは良くなかったと思います。自陣で取られてカウンターを受ける回数が多かった。空いているヤツに声をかければいいと思うですけど、まだコミュニケーションが取れていない」と全体的に課題の残った内容に首を振った。

 97年の早生まれでU-18日本代表入りも期待される注目CB渡辺はハイレベルな他のCBたちに対して「高さとかカバーリングは自分の得意の部分、そこでは負けたくない」とライバル心を口する。特に高さでは抜群の跳躍力を活かしたヘッドでU-18Jリーグ選抜、静岡県高校選抜の攻撃を跳ね返してきた。世界相手にもその高さ、カバーリングの広さを発揮することができるか。

「強くて高い選手が多いと聞くので、自分の得意なヘディングがどこまで通用するのか。高校生には基本的には負けないようにしている。また(競り合いで)倒れないようにしているので、海外でどこまで通用するのか試して、大学サッカーでどこまで補えるのか楽しみです」。今後の飛躍のためにも海外で多くのことを学んでくる

(取材・文 吉田太郎)

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