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[MOM1329]日本高校選抜MF澤田篤樹(流通経済大柏3年)_進路未定の注目MFがSBでも高い能力示す

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.8 ヤングサッカーフェスティバルU-18の部 静岡県ユース選抜 0-1 日本高校選抜 エコパ]

 進路未定の注目MFが、新たな可能性を示した。日本高校選抜のMF澤田篤樹(流通経済大柏高)は全国高校選手権で流経大柏の4強入りに貢献したボランチ。高い運動能力とボールスキルの高さ、そして球際でのパワーあふれる攻守を見せるMFは大会優秀選手に選出され、日本高校選抜入りを果たした。2月28日のU-18Jリーグ選抜戦では後半途中からボランチでプレーしたが、この日は左SBとして先発フル出場。2月中旬の選考合宿でもテストされていたポジションだったが、大野聖吾監督も「SBの人材が不足しているということもあるんですけれども、(彼が)SBもできると大きいかなと。こちらの期待通りのプレーはできていたかなと思います」と評価する内容でアピールした。

 特に攻撃面ではグイグイっと前に出ていく強さを発揮。右SBの久保和己とともにチームの推進力になっていた。前半16分には高い位置でのインターセプトからFW青柳燎汰のクロスバー直撃シュートへつなげ、24分にはパス交換から一気にPAへと割って入って行った。本人は「守備のところで判断が曖昧なところがあります」と反省していたが、走りぬいた80分間について「運動量を多くしようと思っているので、上下の動きは意識してプレーしました。久しぶりにしては良かったのかなと思います」と及第点を与えていた。

 日本高校選抜での活動は今後のサッカー人生にも大きな影響を与えそうだ。澤田は関東の私立大学に進学予定だが、大学のサッカー部には所属せず、クラブチームへの入団を希望している。現在はまだ進路が決まっておらず、今後トライアウトを受けていく予定。高校選抜の活動も進路決定に向けて「アピールポイントにはなると思う。スカウトの人とかが見てくれたり、良い縁になれば」と繋げたい考えだ。

 欧州遠征では自分の力を試し、少しでも引き上げて帰ってくる。「まずは忠実にプレーすること。忠実にプレーすればいい方向に向くと思います。(海外でも)いつものプレーをやっていく。それがどれだけ通用するか」。高体連屈指の実力派MFは日本高校選抜の勝利に加えて、周囲の評価を勝ち取ることも目指す。

(取材・文 吉田太郎)

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