FIFAランキング20位以内を目指すと明言したハリル新監督
歴代の日本代表監督でここまでFIFAランキングについて明確な目標を口にした人物はいないだろう。
バヒド・ハリルホジッチ新監督は「ブラジルW杯のあと、日本代表は少し成績が下がってきたが、彼らは復活するのに十分なクオリティーを持っている。今はFIFAランキングで55位(3月12日発表の最新ランクでは53位)だが、数年前はもっと上位にいた」と指摘。「日本代表は数年前、FIFAランキングで20位、あるいはさらに上にいたと思う。そこぐらいまでは上げたいと思っている」とハッキリと目標を掲げた。
具体的な数字を口に出せるのは、アルジェリア代表監督時代に同様のことを成し遂げたという自信が裏付けとしてあるからだ。
「私はここに来る前、アルジェリア代表で仕事をしていた。私がアルジェリア代表に行ったとき、アルジェリアはFIFAランキングが52位だったが、3年間、私と仕事をして17位になった」
スタート時点では現在の日本のFIFAランキングとほぼ同じだったにもかかわらず、就任期間中に順位を大幅に上げて20位以内へジャンプアップ。ブラジルW杯ではベスト16に進み、現在も18位と20位以内をキープしている。「私は確信している。日本代表もそれと同じことができる。そのために私は来た」と言い切る姿に見栄はない。
FIFAランキングが発表されるようになったのは93年。過去4年間の国際Aマッチが対象で、各国の代表チームの強さを示す目安になるものだが、ポイントの算出方法などとの兼ね合いで、必ずしも現状とランキングがぴったり一致するものではないとの見方が強く、現場では参考程度に考えるという関係者が多かった。
その理由の一つにもなっていたのが日本代表が98年2月~3月に記録した9位という順位。まだW杯に出場したことのなかった国が試合数が多いなどのカラクリでひとケタになってしまったため、そのような風潮が生まれた。だが、現在ではランキングの算出方法が変わり、以前と比べると、数字と印象の差が小さくなっている。
「ランキングを上げるにも時間が必要だし、みなさんの我慢、全員のたくさんの仕事が必要だ。大仁会長にも、まず我々スタッフがファミリーになることが大事だと言った」とハリルホジッチ監督。「今の日本代表をさらに高いレベルにすることはできると思っている」と何度も強調していた。
(取材・文 矢内由美子)
バヒド・ハリルホジッチ新監督は「ブラジルW杯のあと、日本代表は少し成績が下がってきたが、彼らは復活するのに十分なクオリティーを持っている。今はFIFAランキングで55位(3月12日発表の最新ランクでは53位)だが、数年前はもっと上位にいた」と指摘。「日本代表は数年前、FIFAランキングで20位、あるいはさらに上にいたと思う。そこぐらいまでは上げたいと思っている」とハッキリと目標を掲げた。
具体的な数字を口に出せるのは、アルジェリア代表監督時代に同様のことを成し遂げたという自信が裏付けとしてあるからだ。
「私はここに来る前、アルジェリア代表で仕事をしていた。私がアルジェリア代表に行ったとき、アルジェリアはFIFAランキングが52位だったが、3年間、私と仕事をして17位になった」
スタート時点では現在の日本のFIFAランキングとほぼ同じだったにもかかわらず、就任期間中に順位を大幅に上げて20位以内へジャンプアップ。ブラジルW杯ではベスト16に進み、現在も18位と20位以内をキープしている。「私は確信している。日本代表もそれと同じことができる。そのために私は来た」と言い切る姿に見栄はない。
FIFAランキングが発表されるようになったのは93年。過去4年間の国際Aマッチが対象で、各国の代表チームの強さを示す目安になるものだが、ポイントの算出方法などとの兼ね合いで、必ずしも現状とランキングがぴったり一致するものではないとの見方が強く、現場では参考程度に考えるという関係者が多かった。
その理由の一つにもなっていたのが日本代表が98年2月~3月に記録した9位という順位。まだW杯に出場したことのなかった国が試合数が多いなどのカラクリでひとケタになってしまったため、そのような風潮が生まれた。だが、現在ではランキングの算出方法が変わり、以前と比べると、数字と印象の差が小さくなっている。
「ランキングを上げるにも時間が必要だし、みなさんの我慢、全員のたくさんの仕事が必要だ。大仁会長にも、まず我々スタッフがファミリーになることが大事だと言った」とハリルホジッチ監督。「今の日本代表をさらに高いレベルにすることはできると思っている」と何度も強調していた。
(取材・文 矢内由美子)