beacon

移籍後初ゴールの神戸FW渡邉千真「勝ちにつながらなかったのは悔しい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[3.14 J1第1ステージ第2節 川崎F2-2神戸 等々力]

 ヴィッセル神戸の2015シーズン初ゴールは、F東京から完全移籍で加入したFW渡邉千真の右足から生まれた。前半29分、MF森岡亮太のスルーパスに反応。GKとの1対1から冷静に右足で流し込んだ。

「(森岡)亮太がいいボールをくれたので、あとは決めるだけだった」。立ち上がりから川崎Fに押し込まれる展開が続く中、少ないチャンスを生かしての先制点。ネルシーニョ監督が「ゲームプランとして、まず守備から入ってカウンターを狙うということでスタートした」と明かしたように、狙いどおりの形でもあった。

「まず相手のいいところを消すというところから入った。いい守備からいい攻撃という狙いがあったし、やろうとしている形は何度か見せられた」。柏との開幕戦(0-1)は2列目の左サイドで先発した渡邉だが、この日はFWマルキーニョスがベンチスタートとなり、新加入の背番号19が1トップでフル出場した。

「いろんなポジションをやるし、場面場面で役割は変わるけど、一番は今日やったところ。今までもずっとやってきたし、シンプルにゴールを狙えるから」

 自身が最も望むセンターフォワードのポジションでチャンスをつかみ、しっかりと結果を残した。悔やまれるのは2度のリードを生かせず、チームが勝ち切れなかったことか。先制後の前半32分にはDF奥井諒の右クロスからヘディングシュートを放ったが、GKにキャッチされ、後半はシュートを打つことができなかった。

「ゴールを取れたのはよかったけど、欲を言えば勝ち点3を取りたかった。勝ちにつながらなかったのは悔しい」。2戦目での移籍後初ゴールに安堵の表情を見せながらもよろこび、次はチームの初勝利に貢献するゴールを貪欲に狙っていくつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

TOP