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後半はボランチに下がってゲームメイク、浦和MF柏木「チームとして落ち着きが出た」

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[3.14 J1第1ステージ第2節 浦和1-0山形 埼玉]

「とりあえずゼロで乗り切ることが大事だったので、展開は思った通り」。浦和レッズのMF柏木陽介は0-0で終わった前半をそう評した。しかし、「勝たないといけないから我慢も必要」としながらも、「見ている人は面白くないような展開」と前半の出来には不満を募らせた。「『このタイミングで(ボールが)欲しいな』というところが何回かあった」と2シャドーの一角としてプレーした最初の45分を振り返った。

 後半、柏木はシャドーからボランチにポジションを下げると、ビルドアップの場面では最終ラインに入ってゲームをコントロールすることに務めた。「俺のところにそんなにプレスをかけてこなかったので、狙われてないのかなと思って。逆に後ろでゆっくり時間を使いながら、チャンスのときに出て行くとか、良いタイミングで前に(ボールを)入れることを心がけていた。ゲームとしては落ち着きが出たのと、いろいろな幅の攻撃ができたのかなと思う」。

 山形は守備を主体に浦和に対抗してきたが「ああいう展開だと相手にボールを持たせることも重要」と柏木。「長いボールを相手の裏に放り込んでから、高い位置で守備をすることによって自分たちのチャンスをつくれるのかなという気がした。自分たちが作り上げるというよりは、『1回蹴ってみて』というのがチームとして必要な戦術なのかなと感じた」という。「良い部分ももちろん出ているから、そこをミックスして良い感じになれば、2点目、3点目を奪える気がする」。昨季リーグ2位で涙を呑んだ浦和の8番は、新たな可能性を模索していた。

(取材・文 奥山典幸)

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