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名門の凋落…パルマの破産が決定 負債総額は281億円

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 パルマは19日、破産宣告を受けたことを公式サイトで発表した。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、負債総額は2億1844万6754.61ユーロ(約281億円)。

 かつて元日本代表の中田英寿氏もプレーしたイタリアの名門がどん底まで落ちぶれた。パルマは昨季、創立100周年を飾った老舗クラブで、1990年代に国内タイトルや欧州タイトルを獲得するなど、一時代を築いた。 

 昨季、リーグ6位の成績だったパルマだが、所得税の納付遅延を理由にUEFAライセンスが認められなかったことで、欧州リーグ(EL)の出場権をはく奪。その後は財政難が如実に表れ、クラブはシーズン中に2度の売却された。

 最近では2週に渡り、試合の延期が決定。選手らの給与は数か月にわたって遅延が続いており、リーグも勝ち点はく奪などの処分を敢行された。今季は断トツで最下位に沈んでいる。

 さらに18日には、1ユーロでクラブを買収した今季4人目の会長ジャンピエトロ・マネンティ氏が横領などの疑いで逮捕されるなど、クラブの立て直しはほぼ不可能な状態となっていた。

 残り試合はすべて没収試合となり、0-3での敗戦扱いとなる見込み。来季については、スポーツ面の負債である7436万912ユーロ(約95億円)を返済できれば、来季セリエBへの参加が認められるというが、これが出来なければ、アマチュアリーグへの降格が決まる。


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