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初白星もたらす決勝弾…横浜FM兵藤「チームの雰囲気が変わる」

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[3.22 J1第1ステージ第3節 横浜FM 1-0 鳥栖 ニッパ球]

 初白星をもたらしたのは背番号7の右足だった。ナビスコ杯を含めた公式戦3試合で1分2敗と今季未勝利の横浜F・マリノスは、序盤から主導権を握って鳥栖ゴールを脅かしたものの、なかなかゴールをこじ開けられず。しかし、後半36分にMF兵藤慎剛が待望のゴールを記録する。

 右サイドから送ったDF小林祐三のグラウンダーのクロスが、逆サイドのDF下平匠へと渡る。下平がシュートモーションに入ると、兵藤には予感があった。「匠がシュートを打つタイミングで相手もゴール前に結構戻っていたので、こぼれてくると思って準備をしていました」。その言葉どおり、相手DFにブロックされたボールは兵藤の前へとこぼれてくる。右足で流し込んで貴重な先制点を奪い、「うまく流し込めたかなと思います」と笑顔で振り返った。

 この試合の相手はナビスコ杯を含めて3連勝と好調な鳥栖だった。しかし、前半のシュートを1本に抑えるなど、相手の攻撃を封じ込めた。兵藤は守備面での手応えも語っている。「相手が長いボールを入れてくるのは分かっていました。だから、そのセカンドボールへの反応を意識した。皆、一歩目の出足が良かったと思います」。守備時には兵藤もしっかりPA付近まで戻り、セカンドボールを回収して相手から攻撃権を奪い取り、完封にも貢献した。

 今季、公式戦4試合目にして、ようやく初勝利を手に入れた。「スタートダッシュにはつまづいた」と出遅れたとしながらも、巻き返しはまだまだできると考えている。「1回勝つことでチームの雰囲気が変わったり、余裕も出てくると思う。まだ試合はたくさん残っているので、勝ち点3を積み重ねていきたい」と視線を上に向けた。

(取材・文 折戸岳彦)
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