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イングランドに危機を抱くFA、ホームグロウン制強化へ プレミアの外国人選手が減る?

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 イングランドサッカー協会(FA)のグレッグ・ダイクチェアマンが23日、ホームグロウン制の強化を示唆した。プレミアリーグでプレーするEU圏外選手の数に影響を及ぼすかもしれない。

 ダイク氏は国外選手の増加がイングランドの若手選手の台頭を阻むことを危惧しているようだ。FAの公式ウェブサイトで、以下のように提案している。

-クラブが「ホームグロウン」として登録できる選手は、現行の18歳ではなく15歳までの3年間、該当クラブに所属していなければいけない

-2016年から4年をかけ、「ホームグロウン」として登録しなければいけない選手の数を、トップチームの25名のうち、現行の8選手から12選手に増やす

-「ホームグロウン」枠の選手のうち、少なくとも2名はクラブで育った選手にしなければいけない。「クラブで育った選手」は、国籍に関係なく、該当クラブで15歳から3年間登録されていた選手を指す

-労働許可証発行基準を強化し、EU圏外からの外国人選手については、ベストプレーヤーのみがイングランドでプレーできるようにする

 ダイク氏はFAの公式ウェブサイトで、次のように話している。

「プレミアリーグのクラブは若手育成に多額のコストをかけ、素晴らしい仕事をしている。だが、ホームグロウン選手の多くが、トップチームでコンスタントにプレーすることができていない」

「2014年のチャンピオンズリーグに出場したイングランドの選手はたった23名だ。スペインは78名、ドイツは55名、ブラジルでも51名いる。そして数字は悪くなる一方だ。代表チームが世界最高を争えるように維持するためには、変更が必要だ」

「イングランドサッカー全体の責任を負う組織として、ホームグロウンの選手たちが最高レベルで争う機会をできるだけつくるようにすることが、FAの義務である」

 また、ダイク氏は今季トッテナムでブレイクしたFWハリー・ケインが模範だと話している。イギリス『BBC』が伝えた。

「我々はハリー・ケインによって助けられている。若手がトッテナムで活躍し、イングランドのトップスコアラーになったんだ」

「プレミアリーグのクラブのユースチームに、どれだけのハリー・ケインがいるだろうか? ティム・シャーウッドがそのときのトッテナムの監督になり、ケインをチームに加えたのは、ほぼ偶然でしかない。そうじゃなければ、ケインはいまだミルウォールかどこかにレンタル移籍させられていただろう」

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