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[UAチャレンジカップ]鳥栖MF金民友ら輩出の韓国王者・彦南「成果を残して帰りたい」

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[3.24 UAチャレンジカップ準決勝 彦南高 6-0 聖光学院高 富士緑の休暇村]

 サガン鳥栖の韓国代表MF金民友らを輩出している彦南高は韓国の高校王者。その体格、フィジカルコンタクトの強さに対して日本の高校チームは羨望の眼差しで見つめていた。彼らの高い決定力と連動したプレス、そして試合を通してミスの少ないプレーは対戦相手とのスコアを確実に広げていた。

 ジョン・ソンソン監督はフィジカル強化策について「年間2回、2週間くらいの期間、病院施設でトレーニングを専門的にやっている。それは病院の施設で開発されたサッカー選手向けの瞬間スピードを上げるためのトレーニング。そこでみっちり筋力トレーニングを行っている。創立してからずっと15年くらいやっている」と説明。そして「これは彦南だけがやっていることなので(韓国の他校と比べて)差別化されている」と独自に行ってきている強化方法であることを語った。

 アンダーアーマーチャレンジカップには2年連続出場。「いつも見ているんですけど日本のサッカーは速いし、繊細なボールタッチ、組織的にやっていると思う」(ジョン監督)という日本のレベルの高い相手と戦うことで自分たちの成長にもつなげている。その中で今大会はジョン監督が「得点力がある」と分析するFWジョ・ヨンウクとFWイ・ムエダムを中心に4試合で17得点2失点と圧倒的な強さを披露。それでもジョン監督は「まだまだなところが多いので、ソウルに戻ったら全体的な守備の組織、プレッシングのかけ方はやりたい」と今後の強化方針について語った。

 25日には昨年の決勝で敗れている佐野日大高と再戦。指揮官は「韓国でまだ1日2試合するところがあまりなくて、慣れないところがあるんですけど、残り試合きっちりやって成果を残して帰りたい」と力を込めた。

[写真]彦南が注目選手に挙げるFWジョ・ヨンウク

(取材・文 吉田太郎)
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