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[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.58]興國FW中野勝太(新3年)_チームのために走って、走って、スーパーゴールも

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DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」
[3.31 ミズノカップIN香川準決勝 明徳義塾高 0-2 興國高 瀬戸大橋記念公園球技場]

 繰り返しスプリントし続けるのには、ある言葉の影響があった。興國高のFW中野勝太(新3年)は「(内野)監督がいつも言っているのがチームのために走って、走って、走れと。これはグアルディオラ監督がバルサに来た時に最初に言った言葉で、メッシ選手とか技術とか完ぺきと言っていい選手が揃っているバルセロナでも、グアルディオラ監督が求めていることは攻守に渡って、チームのために走って、走って、走って、と。この言葉を(内野)監督が言っているので、ボクもチームのために走って役立ちたい」。その言葉通りに走り続けたFWがスーパーゴールを含めて勝利に貢献した。

 憧れの選手にロッベンやベイルを挙げるスピード自慢の右ワイド。「自信がある」という縦への突破や、「背後取るのが得意で、スペインの言葉でデスマルケと言って、相手のラインに並んでいきなり背後に出る。武村くんとか左のボランチがカットインした時にその瞬間に中に入っていく」という動きから決定的なチャンスに絡む。本人も自覚している通り、クロスの精度と決定力は課題で、この試合もスルーパスで抜け出しながらもシュートをミスしてしまうなどその点では悔しい内容になった。それでも粘り強く走り続けていた明徳義塾の走力を「普段大学生とやっているので、全然」と意に介さなかったFWは運動量でも相手の脅威となった。

 そして後半開始直後には右サイドから相手GKの頭上を射抜くファインショット。「狙いました。前半も、後半も相手に最初に怖さを見せるのが大事かなと思っているので、一発狙いました。思い切ってドライブで。強くこすったら落ちるかなと思って迷わず打ちました」。まだまだ粗さもあるが、時にスーパープレーを見せるFWの活躍は印象的だった。

 その姿勢は真っ直ぐ。「今に満足せずに、1試合1試合で一喜一憂せずに、常に上を目指して、満足せずに、チームのために走りたいと思います」。チームのために、走って、走って、走って勝利を喜ぶ。

(取材・文 吉田太郎)

 『DAYS』は、何の取り柄も特技もない少年・柄本つくしが、サッカーの名門・聖蹟高校に入部したことで始まる灼熱×感動×奇跡の高校サッカー漫画だ! 現在、週刊少年マガジンで連載中。
 そして今回、柄本つくしのように、“泥臭くチームのために献身的に走る”全国のサッカープレイヤーを応援していく企画がスタート! 各地の高校世代のゲームの中から、毎週つくしに負けない“熱さ”を持った選手をピックアップしていく。全国のサッカープレイヤーは要チェックだ! 次の“つくし”はキミかもしれないぞ!!

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