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[ミズノカップIN香川]静岡東部から初の全国狙う飛龍が、新人戦徳島王者の鳴門に5発快勝

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[3.30 ミズノカップIN香川予選リーグ第3節 飛龍高 5-1 鳴門高 瀬戸大橋記念公園球技場]

 静岡県東部地区の雄、飛龍高は第3回ミズノカップU-18 IN うどん県(香川)2015予選リーグ第3節で鳴門高(徳島)に5-1で快勝した。

 予選大会に当たるミズノグローイングアップリーグ御殿場2014で優勝し、今大会の出場権を獲得してきた飛龍が予選リーグ最終節で1勝を挙げた。新シーズンの本格的な開幕へ向けたテストも兼ねたこの試合では、先発起用した快足FW下村啓人(新3年)が大暴れ。前半18分に右クロスをダイレクトでゴールへ沈めると、27分、後半5分にも相手の背後へ抜け出してハットトリック達成した。その後もMF細川香貴(新3年)のドリブル突破やMF鈴木悠太(新3年)の飛び出しなどから決定機をつくる飛龍は、21分にMF赤木直人(新3年)が鮮やかな左足FKを決めると、31分にもMF富田龍仁(新3年)が抜け出しから左足シュートを決めて計5ゴールを奪った。

 飛龍は今年新人戦静岡県4強。夏の総体、冬の選手権で静岡県東部勢として初の全国大会出場を狙うチームは今大会、そのハードワークと前線の攻撃力の高さで強豪たちを苦しめた。だが、菊川達也監督は「ちょっとしたクロスを敵に当てちゃったり、ミスを許してくれない。トップのチームはやらせてくれない」。それでもスタイルが確立している玉野光南高などとの戦いは総体静岡県予選を想定した経験となった模様だ。

 Bチームの控えから「誰よりも走る。声をかける」ことを意識しながら急成長して現在Aチームで主力を張るSB加藤海輝(新3年)は「一日一日の練習で欠かさず100パーセント、120パーセントやることがテーマ。全国に行けるようにやっていきたい」と誓った。

 一方、新人戦徳島県大会優勝の鳴門は連続失点で主力選手たちの士気が低下。後半7分に右クロスをMF大星陸(新3年)が身体で押し込んで1点を返すと、MF中尾慶心(新3年)やFW坂本一真(新2年)がドリブルで相手ゴールへ迫ったが、攻撃は単発で追加点を奪えず。定年のため、間もなく退任する香留和雄監督は「みんながひとりよがり。パスが繋がらない。オレさまパスで行き過ぎている。もう3つくらい成長しないと」と厳しい言葉。何よりも選手たちの精神面での成長を求めていた。

(取材・文 吉田太郎)
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