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FW武藤負傷のF東京、今季リーグ戦初スタメンの石川弾で甲府を撃破し2連勝

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[4.4 J1第1ステージ第4節 F東京1-0甲府 味の素]

 J1は4日に第4節を各地で行い、味の素スタジアムではFC東京ヴァンフォーレ甲府が対戦した。今シーズン、1勝2分でここまで無敗のF東京は前半15分にFW石川直宏がゴールを決めて1-0で勝利。今シーズン初の連勝で無敗をキープしている。

 F東京は前節の神戸戦から2人が変更。MF羽生直剛とFW前田遼一がベンチスタートとなり、MF三田啓貴とFW石川が今シーズンのリーグ戦で初めて先発に名を連ねている。一方の甲府は、前節のG大阪戦から1人を変更。MF松橋優に代わり、MF下田北斗が先発入りした。
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 開始早々から両チームともに速攻を見せる。前半4分、F東京は中盤でボールを持ったMF河野広貴がドリブルでボールを運びシュートを放つが、DFにブロックされる。同5分には甲府もPA内まで攻め込んだが、FW阿部拓馬の折り返しはDFカニーニにカットされた。しかし、その後はブロックをつくるF東京を崩せずに低い位置でボールを失う。

 F東京は15分にDF太田宏介が相手のロングボールを中盤でカットすると、MF{{米本拓司}のロングボールに石川が最終ラインの裏を取る。右足でボールをトラップした石川は、左足を振り抜いてシュートを決めて、先発起用に応えた。その後も中盤でボールを奪い取るF東京が、優勢に試合を進めていく。同28分には石川が相手のミスを逃さずにボールを奪い、ドリブルで仕掛けてファウルを受ける。これで得たFK、DF森重真人がゴールを狙ったがGK荻晃太にキャッチされた。

 さらにF東京は前半31分にも自陣から梶山が蹴ったロングボールに武藤が反応。PA内までドリブルでボールを運び、左足でシュートしたが右に逸れて行った。甲府も33分にCKを得ると、ニアポスト前でDFがクリアーして流れたボールを、PA内でフリーになっていた下田がボレーシュート。しかし、こちらも枠を捉えられずにチャンスを生かせなかった。

 前半の終盤になり、やや押し込まれたF東京だが、39分には右サイドから石川がボールを持ちあがると、中央でボールを受けた梶山が縦に仕掛けてクロス。流れた先でボールを受けた太田が左足でゴールを狙ったが、クロスバーを越えて行った。

 甲府は前半44分に下田に代えて、FW盛田剛平を投入する。これによりボールの収まりどころができた甲府は、アディショナルタイムにMF新井涼平がミドルシュートでゴールを狙ったが、GK権田修一に軌道を変えられてクロスバーの上へ。前半はホームのF東京が1点リードで折り返した。

 後半の立ち上がり5分、F東京は武藤が腰を負傷して、前田と交代する。同9分にF東京は直接FKを得ると、太田がゴールを狙ったがわずかに枠を捉えられなかった。同17分にF東京はDF徳永悠平がドリブルで仕掛けると、DF野田紘史にファウルで止められる。このFKから今度は野田がPA内でハンドの反則を犯し、F東京にPKが与えられる。絶好のチャンスだったが、森重のシュートは左ポストに当たり、追加点を挙げられない。

 その後、F東京は河野に代えてMF羽生直剛、甲府は新井に代えてMF保坂一成を投入する。後半22分には石川がGK荻のキックミスからゴールを狙ったが、ボレーシュートは大きく枠を越えた。後半30分に甲府はFWアドリアーノを下げて、FW伊東純也を最後の交代枠で起用した。

 後半35分にF東京はCKから森重がヘッドを放つが、これも右ポストに嫌われて得点できず。それでも同43分に三田を下げて、MF高橋秀人を投入したF東京。追加点こそなかったが、甲府を完封してリーグ戦2連勝を飾っている。

(取材・文 河合拓)

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