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松本・反町監督、敗戦にも「決して下を向く必要はない」

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[4.4 J1第1ステージ第4節 浦和1-0松本 埼スタ]

 苦しめたのは間違いない。首位の浦和レッズを相手に80分以上ゴールを守り抜き、少ないチャンスながらもゴールを脅かす場面を作り出した。しかし、残り5分という後半40分にDF森脇良太に決勝ゴールを奪われ、松本山雅FCは0-1で敗れた。

 敗れはしたものの、今季J1に初昇格したチームは健闘した。だからこそ、反町康治監督は試合後にこう振り返っている。「最終的に浦和の底力を見せ付けられた試合になってしまいましたが、我々の持っている力は出せた。これ以上を求めることができないくらい、選手たちは最後の最後まで良くやったと思います」と浦和を苦しめた選手たちを称賛。

 最終的なシュート数は松本の5本に対し、5倍近い23本ものシュートを浦和に放たれながらも、奪われたのは1点のみ。たとえ、PA内まで攻め込まれてシュートを打たれても、誰かが体を投げ出してシュートをブロックし、またシュートを打たれても誰かがコースに入ってゴールを守る。「最後のところでよく抑えてくれたと思う」という指揮官の言葉もうなずけるほどの、高い集中力を披露し続けた。

 しかし、その後、反町監督は浦和との差を口にしている。「ただし、スピードや判断の遅さから徐々に差を付けられ、最後はこういう結果(●0-1)になったのかなと思います」。

 今季、J1に初昇格。開幕戦の名古屋戦では打ち合いの末に3-3のドロー。ホーム開幕戦の広島戦では1-2と惜敗し、第3節の清水戦で1-0の完封勝利を収め、J1初白星を獲得した。この日の敗戦で黒星が先行することになったが、「決して、下を向く必要はない」と強調した指揮官は、「また次の試合に向けて準備したい」と気持ちを切り替えた。

(取材・文 折戸岳彦)
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