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コンディション不良を明かしたJ最年長弾カズ…「年を取ったのかな」

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[4.5 J2第6節 横浜FC2-3磐田 ニッパツ]

 横浜FCのFW三浦知良が5日に行われたJ2第6節のジュビロ磐田戦で、今季初ゴールを記録した。48歳1か月10日での得点は、自身の持つJリーグ最年長得点記録(46歳8か月8日)を大幅に更新するものとなった。

 日本サッカー界の誇るレジェンドは衰えを知らない。今季4試合目の先発出場を果たしたカズは、前半14分、右サイドからMF小池純輝がクロスを上げると、ゴール前で待ち構えたカズがヘディングで合わせる。「若干、タイミングが遅れたかなというのはあったが、突っ込むだけだった。いい形で決めることができました」。ゴール後には代名詞のカズダンスを披露。「ゴールしたらやろうと言っていましたし、それを見たいと言ってくれるサポーターがいるので。期待に応えたいなと思っていた」。ただ、新バージョンを披露しなかったのかと問われると、「肩が痛い。五十肩なんだよ」と、カズスマイルを全開にした。

 しかし、チームはカズが交代したあとに連続失点を喫して逆転敗け。「ジュビロは力があるチームなので、僕がいたらどうというチームではない」とした上で、「残念な結果ですが、次に向けて良い準備して、次、監督がどういうスタメンを選ぶか分からないですけど、次に向けて今日から準備したい」と切り替えを強調した。

 試合前、思わぬコンディション不良がカズを襲っていた。連戦が続く中で、水曜日のゲームを回避したカズ。万全の調整を続けたはずが、土曜日の午後あたりから違和感が出た。「勤続疲労によるハリみたいなもの」と説明したが、6試合で4試合のスタメン出場をこなす48歳の体への負担は正直だった。

「今まで全く感じてなかったが、明日になったら良くなっているのかもしれない。これは自分も年を取ったのかなと思うが、それもあまり思わないようにしている。僕自身も明日どうなるか分からない。木曜日まですごく体が動いていても、急に金曜日におかしいなということもある。本当にわからない。とにかくやり抜こうと自分に言い聞かせてやっている」

 ただ、これは充実感に他ならない。そんな中で生まれたゴールに「本当に不思議だなと思います」と素直な気持ちを吐露。「自分自身はいつも今日が最後だという気持ちでやろうとしている」と続けると、「でも終わらないですよ」とニヤリとした。

(取材・文 児玉幸洋)

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