[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.15 アンブロGACH1-TR【ガチトレ】キャンプ順位リーグ G大阪ユースA 5-1 横河武蔵野FCユース J-GREEN堺]

　一週間前にSBからFWへ再コンバートされたばかりというガンバ大阪ユースFW山中海斗(新3年)が優勝を懸けた一戦で2ゴール1アシストの活躍。優勝に大きく貢献した。

　前半、PAでの右足シュートで先制ゴールを決めた山中は後半29分、縦パスで抜け出すとGKをかわして2点目のゴール。さらに35分には右サイドからのラストパスでFW武田太一のゴールをアシストした。「自分の中では2点という形で結果を残すことができたんですけど、もっと取れたと思うし、もっと仲間の良さを引き出すプレーができたと思う」。納得はしていなかったが、それでもアピールに成功した。

　梅津博徳監督は昨年の6月にFWからSBへコンバートした山中について「元々ああいう(得点の)感覚はある」と説明。アタッカー向きのメンタリティーの部分も含めて「アンブロGACH1-TR【ガチトレ】キャンプ」直前にFWへ戻してこの試合では1トップで起用した。本人は覚悟を決め、FWとして、ポジション取りへチャレンジしていく決意。「FWでやる以上は点取ることを意識して、その上でもっと仲間の特長を活かせるプレーがしたい。SBがもった時にFWにこう動いてほしいという部分をFWになってやっていきたい」。SBで学んだことを活かし、自信を持っているスピードあるドリブル、決定力を武器にFWとして勝負する。

　この日、印象的なプレーを見せたが、タレント揃うG大阪ユースでポジションを獲得するのは簡単なことではない。本人もそれを理解した上で全力を尽くす意気込みだ。「プレミア(リーグ)も始まるんでスタメン取れるように練習したい。大事なところで点取れるように」。この日のようにチャンスを確実に活かしてチームの勝利に貢献する。

(取材・文　吉田太郎)

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