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浦和、槙野弾で初勝ち点獲得も…ACLでは未だ未勝利

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[4.8 ACLグループリーグ第4節 浦和1-1北京国安]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は8日、グループリーグ第4節を行い、グループGでは3連敗で最下位に沈む浦和レッズが3連勝で首位に立つ北京国安(中国)をホームに迎え、1-1のドローに終わった。浦和はGL突破の可能性をわずかながら残し、4月21日に行われる第5節で水原三星(韓国)とホームで対戦する。

 第1節水原三星戦で1-2、第2節のブリスベン・ロアー戦で0-1、第3節の北京国安戦で0-2の敗戦を喫しており、勝ち点0の浦和。仮にこの試合に敗れて水原三星とブリスベン・ロアーの試合で勝敗がつけば、2節を残してGL敗退が決まる崖っぷちの状況でこの一戦を迎えた。

 直前のJ1リーグファーストステージ第4節松本戦から先発を6人入れ替えた浦和は、ボランチにMF青木拓矢、右アウトサイドにMF平川忠亮、左アウトサイドにMF橋本和、シャドーにMF武藤雄樹とMF石原直樹を並べ、1トップにFW李忠成を据えた。[スタメン&布陣はコチラ]

 なかなか試合が落ち着かない中、徐々に北京国安にボールを保持される時間が長くなるものの、集中した守備で簡単にはシュートを打たせない。しかし、時おりカウンターから北京国安ゴールに迫ろうとする浦和もフィニッシュまで持ち込めず。お互いにゴールを脅かす場面を作れないまま試合は進んだ。

 しかし、前半25分に浦和が大ピンチを迎える。中盤でのルーズボールを拾ったFWエルトン・フェイズラフがドリブルで独走。GK西川周作との1対1を迎えるが、フェイズラフのシュートを西川が足で阻んで先制点を許さなかった。対する浦和は同29分、MF柏木陽介のパスから抜け出した橋本が左サイドからクロスを送るが、石原のシュートは枠を捉えず。

 前半33分には武藤のシュートのはね返りからカウンターを浴び、再びフェイズラフに独走を許すが、DF森脇良太が後方から追い付いてシュートをブロックした。しかし、直後のCKでMFソン・ボーシュアンのキックをDFシュ・ユンロンにヘッドで流されると、最後はユー・ダーバオに押し込まれて先制を許してしまう。同36分にはゴール前の混戦から、柏木が至近距離から放ったシュートがGKヤン・ジーに阻まれるなど、0-1とビハインドを背負ったまま前半を折り返した。

 後半を迎えると、浦和は平川に代えてMF関根貴大を投入して反撃を試みる。すると、細かいパスでリズムを作り始め、後半4分には森脇のアーリークロスから李がダイビングヘッドで狙ったが、シュートは枠を捉えなかった。さらに同14分には武藤がミドルレンジからシュートを放つもGKの正面を突いた。

 なかなか同点に追い付けない浦和は後半21分に橋本に代えてFW高木俊幸を、同27分には石原に代えてMF阿部勇樹を投入して、何とか状況を打開しようとする。すると同29分、高木が蹴り出したCKをDF槙野智章がヘディングで叩き込んで試合を振り出しに戻した。

 後半32分にはユー・ダーバオのヘディングシュートがポストに直撃するなど、北京国安にゴールを脅かされる。浦和も同36分に左サイドの高木から送られたグラウンダーのクロスを、李がダイレクトで合わせるもネットを揺らすには至らなかった。

 後半45分にはCKの流れから狙った青木のヘッドがDFにブロックされるなど、勝ち越しゴールは生まれず。1-1のまま試合終了を迎え、浦和は初勝ち点を獲得した。

(取材・文 折戸岳彦)
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