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[MOM1358]神戸U-18DF白石健(2年)_「転がってきたらシュート」左SBが決めに行って劇的同点弾!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.11 高円宮杯プレミアリーグWEST第1節 京都U-18 2-2 神戸U-18 J-GREEN堺]

 ヴィッセル神戸U-18は2年生の左SB白石健が大仕事をしてのけた。1-2の後半アディショナルタイム、「なかなか点が入らなかったので前上がったろうと上がって打ったら入った感じです。自分のところに転がってきたらシュートと決めていった」という白石は、自ら入れた縦パスのこぼれに反応すると右足を一閃。「コケながらだったので感触はなかった」というシュートは諦めずに同点を目指したチームメートの想いを乗せたまま、ゆっくりとゴールネットへと吸い込まれた。

 中学まではトップ下の選手だったが、現在SBで生きる道を切り開いている。「中盤でやっている時は(試合に)出れていなかった。SBで自分の持ち味が分かってきた。今、絶対中盤出来ない(苦笑)。(自分は)サイドで走ることしかできない。アップダウンだったり、チームのために走ること」と白石。この日は左サイドで長い距離を走り抜けるなど、その走力と攻撃力を発揮し、「SBもサイド駆け上がるだけじゃなくて、中央に侵入していくことも言っている」という野田知監督のメッセージに応えるように中央へ切れ込んでから同点ゴールを決めた。また前半終了間際には攻撃参加から左足ダイレクトのクロスボールで追撃ゴールをアシスト。0-2からの勝ち点1奪取に大きく貢献した。

 昨年、神戸はU-18チームから左SB山口真司がトップチームへ昇格。白石は山口の攻撃参加やFWの選手に縦パスを入れるタイミングを見習ってきた。先輩に追いつくことがトップチームへの第一歩。「もっとプレーに落ち着きが欲しいですし、もっと真司クンみたいにしっかり技術も。トラップで相手を剥がす技術もつけていきたい」と誓う。

 今季の目標について「まずは残留。そこからコツコツ勝ち続けて最終的に目標は優勝ですね」と語るDFに、中盤への未練はない。SBとしての武器を磨いてチームの目標達成に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
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