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アウェー無双のFW武藤が決勝点! F東京が湘南を撃破

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[4.12 J1第1ステージ第5節 湘南0-1F東京 BMWス]

 J1は12日、第5節を各地で行い、湘南ベルマーレFC東京が対戦した。前節の甲府戦で首と腰を負傷し、途中交代したFW武藤嘉紀は先発出場し、後半19分にはヘディングでアウェーゲーム3試合連続4点目となるゴールを記録。これが決勝点となり、F東京が1-0で勝利。開幕からの成績を3勝2分として、17時に川崎F戦のキックオフを迎えた浦和を抜き、暫定ながら首位に立った。

 湘南は前節の山形戦(2-1)から先発を一人変更。元F東京のFW大竹洋平がベンチスタートとなり、FW大槻周平がスタメン入りしている。一方のF東京は前節の甲府戦(1-0)で先発したMF三田啓貴がベンチに入り、MF羽生直剛が先発に復帰した。甲府戦で負傷交代した武藤もスタメンに名を連ねている。
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 立ち上がり、前への速い攻撃でF東京が好機をつくる。3分にはFW石川直宏がドリブルでボールを運び、左足でシュートを放ったが枠を捉えられない。6分にはCKの流れからMF米本拓司がボレーシュートでゴールを狙ったが、鋭いボールはわずかにクロスバーを越えた。一方の湘南も前半10分、右サイドから上げたクロスがDFに当たって流れたところにFW高山薫が詰めたが、シュートは左に逸れて得点できなかった。

 さらに13分にも湘南はPA内に侵入した高山がGK権田修一と1対1になるが、シュートは権田の正面を突く。その後も押し込む湘南は15分、高い位置でボールを回収しての2次攻撃からMF菊池大介がミドルシュートでゴールを狙ったが、GK権田に抑えられた。その後、速攻が持ち味の両チームがカウンターの応酬となる場面もあったが、得点は0-0のまま推移する。

 前半37分にF東京はロングカウンターを見せる。左サイドでボールを持った武藤がクロスを入れようとするが、これはDFにブロックされた。それでも、そのボールを自ら拾った武藤は右足でシュートを打つが、GK秋元陽太にキャッチされた。同41分には湘南もPA内までボールを運び、F東京の守備を崩しにかかるが、ゴール前を固めるF東京の前にシュートを打ち切れない。結局、前半は得点が動かないまま終了した。

 後半3分、湘南は相手のミスから中盤でボールを奪うと、右サイドから仕掛ける。MF藤田征也の折り返しを受けたFW大槻周平がシュートを放つが、DFに当たったボールは右へ切れて行った。F東京も9分にCKの流れからチャンスをつくる。河野のクロスを森重が折り返したボールを武藤がヘッドしたが、これはクロスバーを叩く。さらに流れてきたボールを再び武藤がヘッドしたが、オフサイドと判定されて得点は認められなかった。

 湘南も12分に左サイドの高い位置でFKを得ると永木がゴール前に速いボールを入れる。これに高山が合わせたが、GK権田がしっかりとキャッチしている。後半19分に得点を動かしたのはF東京だった。ロングボールが中盤で相手に跳ね返されたボールを回収した武藤は、左サイドに大きく展開し、そのまま一気にゴール前へ走る。河野のキープからパスを受けた太田の折り返しを、武藤がヘッドでゴールに流し込んだ。

 交代を準備していた湘南は、そのまま大槻に代えてFWブルーノ・セザルを投入する。前線に190センチのターゲットが入った湘南に対し、F東京は後半25分に河野に代えてMF高橋秀人を投入。湘南は藤田を下げてMF大竹洋平を送り出した。さらに35分にも湘南はアリソンを下げ、FW可児壮隆を起用して交代カードを使い切る。終盤、F東京に圧力を掛けた湘南だったが、リーグ戦3試合連続無失点中のF東京の守備を破ることはできずにタイムアップ。アウェーに乗り込んだF東京が、1-0で勝利している。

(取材・文 河合拓)

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