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ようやく生まれた加入組第1号、浦和FWズラタン「少し楽になった」

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[4.12 J1第1ステージ第5節 川崎F 1-1 浦和 等々力]

 時計の針は間もなく後半45分を指そうとしている。0-1と1点のビハインドを背負っている浦和レッズにとって、残された時間は限られていた。しかし、後半44分のFKの場面。MF柏木陽介の蹴り出したボールに反応したFWズラタンが大仕事をやってのける。

「クオリティーの高いボールがきたし、非常にいい形でボールに入れた」と空高く飛び上がったズラタンが、ドンピシャのタイミングでヘディングで合わせると、ボールはゴールネットを揺らして値千金の同点ゴールが生まれる。「ボールを当てた後、ラインズマンを確認したら、オフサイドの旗が上がっていなかったんだ。最後の最後に決め切ることができて良かったです」と、自身のゴールがチームに勝ち点1をもたらしたことを素直に喜んだ。

 この得点はズラタンにとって移籍後初ゴールとなっただけでなく、復帰組を含む浦和に今季加入した11選手の中での初ゴールとなった。ノーゴールが続いたズラタンは、「非常にプレッシャーがありました」とこれまでの苦悩を明かしたものの、「今日決めたことで気持ちが少し楽になりました」と安堵の表情を見せている。

 しかし、「今日のゴールで、また新たなプレッシャーも出てくると思う」と表情を引き締めると、「もっと危険なフォワードになるためには何が必要かということを考えていきたい」と、この1点に満足することなく得点を量産していきたいと力強く話した。

(取材・文 折戸岳彦)
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