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生きた昨季の教訓、浦和GK西川「イケイケドンドンにならない」

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[4.12 J1第1ステージ第5節 川崎F 1-1 浦和 等々力]

 去年の教訓が生きた。前半は川崎Fにボールを支配されるだけでなく、同35分に先制点を献上した浦和レッズ。0-1と1点のリードを許して後半に入ると、前への意識を強めたものの、やみくもには前へと行かない。最後方から見守るGK西川周作は、ここにチームの成長を感じていた。

「先制点を許してしまいましたが、チームとして戦い方を統一できました。イメージとしては去年のホームのガンバ戦」。西川が振り返ったのは昨季第32節、大一番となったG大阪戦だった。この試合、終盤に先制点を献上した浦和は同点ゴールを狙いに行くと、カウンターからダメ押しとなる2点目を奪われていた。

「ガンバ戦では前掛かりになったところで2点目をやられましたし、今までだと追加点を奪われて0-2で負けることもありました。今日はイケイケドンドンにならないように、バランスを意識してプレーできたと思います」

 たとえ前掛かりにならなくても「ウチは点が取れる」と攻撃陣への信頼も口にしている。そして後半44分、その期待にズラタンが応えて試合を1-1のドローに持ち込んだ。背番号11の移籍後初ゴールに、西川も「ズラはドンドン点を取ってくれる選手だと思うし、チームメイトとしてもすごく頼もしい選手なので、次も取ってくれると期待しています」と大きな期待を寄せた。

 ドローに持ち込んだことで、F東京に並ばれたものの首位の座をキープした。「負けていたら順位も変わってきたし、勝ち点1は本当に大きいと終わってみて改めて思いました」と、去年の教訓を生かして獲得した勝ち点1の大きさを実感していた。

(取材・文 折戸岳彦)
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