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[MOM1365]F東京U-18MF佐藤亮(3年)_誰よりゴール欲していた10番が流経大柏から3発!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.19 高円宮杯プレミアリーグEAST第2節 流通経済大柏高 0-4 F東京U-18 柏の葉]

 3ゴール1アシスト。「4点たまたま入りましたけれど、ボクにとってはゼロの方が大きい」と佐藤一樹監督が語ったように、最後まで集中して守り切った守備陣の奮闘も忘れてはいけない。それでもFC東京U-18にプレミアリーグ復帰後初勝利をもたらしたのは、MF佐藤亮(3年)の決定力だった。

 第1節の鹿島ユース戦は0-1で黒星。MF佐藤は「前節、惜敗して個人としては結果を残せなかったことが何より悔しくてこの1週間、シュートが決まらなかったことを踏まえて練習には誰よりも真剣に取り組んだし、シュートへの意欲が誰よりもあったと思うので、そういうことがきょうの試合に繋がったと思います」という。熱い想いを抱きながらも、ゴール前で最善のポジショニングを取る冷静さと確実にゴールへ沈める技術の高さが光った。

 序盤から積極的な仕掛けやシュートでゴールへ向かう姿勢を表現していた佐藤は前半23分、FW大熊健太の左クロスをファーサイドで頭で合わせて先制ゴール。「まず自分が決めたいという気持ちがあったからあのポジションにいられたと思うし、大熊からいいボールが来たと思うので冷静にゴールへ合わせるだけでした。(珍しい頭のゴールについては)自分としてもちょっと驚いているところもある。試合前から足でも、頭でも、どこでもいいから決めたいという気持ちがあのゴールに繋がったと思います」と胸を張った。

 また後半にはいずれもMF小山拓哉のラストパスから2ゴール。小山がドリブルから顔を上げた瞬間、周囲の選手がゴールへ向かって飛び込んでいく中で佐藤は上手くスペースを見つけてそこで合わせることができた。「冷静に判断できたのがあの2点だったと思います」。ゴールを決めるたびに10番は全身で喜びを表現するようなガッツポーズ。前線からの守備も手を抜くことなく走りまわったMFは、後半31分に右クロスで大熊のゴールもアシストして快勝劇の主役となった。

 得意の左足でゴール、チャンスメークしつつ、右足のクロスでアシストもした。それでも「(右足が)左足と同じように蹴れればプレーの幅も広がってくると思うので、もっともっと練習していかないといけない」と向上心を持っている。快勝に貢献したが、気持ちはすでに次の試合。「気持ちの緩みとかも出ちゃう選手も多分いると思う。でも、そこは2連勝しないといけないし、第1節も負けているということも踏まえて本当に次の試合が大事な試合になってくると思うので、絶対に勝ちに行きたいと思います」。3発にもゴールへの意欲が薄れることは全くない。次節も決めてチームメートとゴールを喜ぶ。

(取材・文 吉田太郎)
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