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[CL]前半怒涛の5発で勝負あり…バイエルンが6発大逆転で4季連続4強入り

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[4.21 欧州CL準々決勝第2戦 バイエルン6-1ポルト]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は21日、準々決勝第2戦を行い、バイエルン(ドイツ)はホームでポルト(ポルトガル)と対戦し、6-1で大勝した。第1戦は1-3で敗れていたバイエルンだが、2試合合計7-4とし、大逆転で4シーズン連続の準決勝進出が決定。ポルトはジョゼ・モウリーニョ監督の下で優勝した03-04シーズン以来となる4強入りを逃した。

 アウェーでの第1戦を1-3で落とし、逆転突破のためには2点差での勝利が最低条件のバイエルン。負傷離脱中のMFアリエン・ロッベン、MFフランク・リベリは間に合わなかったが、MFバスティアン・シュバインシュタイガーは故障明けでベンチ入りした。一方のポルトはDFアレックス・サンドロ、DFダニーロという両SBが出場停止。引き分け以上はもちろん、1点差負けでも準決勝進出が決まるが、立ち上がりから苦しい展開を強いられた。

 右にMFフィリップ・ラーム、左にMFマリオ・ゲッツェが開き、サイドで攻撃の起点をつくるバイエルンは序盤からボールポゼッションを高め、ポルトを押し込んだ。前半10分、FWロベルト・レバンドフスキからパスを受けたFWトーマス・ミュラーがドリブルでPA内へ切れ込み、右足でシュート。GKが弾いたところにレワンドフスキが詰めたが、シュートは惜しくも左ポストを叩いた。

 最初の決定機は逃したが、前半14分、ゲッツェのボールキープからDFフアン・ベルナトが左クロスを上げると、ニアサイドに走り込んだMFチアゴ・アルカンタラが頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。先制点を奪い、2試合合計2-3と1点差に追い上げたバイエルン。前半21分には右CKのショートコーナーからクロスボールをファーサイドのDFホルガー・バトシュトゥバーが頭で折り返し、DFジェローム・ボアテングがヘディングで流し込んだ。

 2-0とリードを広げ、2試合合計3-3。一気にたたみかけるバイエルンは前半27分、ラームの右クロスをミュラーがつなぎ、レワンドフスキのヘディングシュートで3-0と突き放した。これで2試合合計スコアは4-3。2点ビハインドを跳ね返し、あっという間に試合をひっくり返したドイツ王者は前半36分にもミュラーのミドルシュートがDFに当たってコースが変わり、ゴールネットを揺らす。さらに前半40分、PA内右で粘ったミュラーのマイナスの折り返しをレワンドフスキが右足でゴール左隅に蹴り込み、前半だけで5-0。2戦合計6-3と逆に大量リードを奪った。

 後半立ち上がりは3バックにシステム変更したポルトが押し返すが、バイエルンもMFシャビ・アロンソが最終ラインに下がる3バックで対応。ポルトに傾きかけた流れを食い止め、試合は前半から一転して膠着状態に入った。ポルトは後半28分、途中出場のMFエバンドロの右クロスをFWジャクソン・マルティネスが押し込み、1-5と1点を返す。2試合合計4-6と追い上げると、後半32分にもマルティネスが強引な突破からフィニッシュまで持ち込んだが、右足のシュートはわずかにゴール左へ外れた。

 最後まであきらめることなく、攻撃を仕掛けたポルトだが、バイエルンもそれ以上の失点は許さない。ポルトは後半42分にDFイバン・マルカノが2枚目の警告で退場。同43分、このプレーで獲得したFKをシャビ・アロンソが直接沈め、6-1と勝利を決定づけたバイエルンは2試合合計7-4で4シーズン連続のベスト4進出を決めた。準決勝の組み合わせ抽選会は24日に行われる。


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