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[CL]レアル、ついにアトレティコを破る…劇的チチャリート弾で5季連続4強入り

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[4.22 欧州CL準々決勝第2戦 R・マドリー 1-0 A・マドリー]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は22日、準々決勝第2戦を行い、レアル・マドリー(スペイン)とアトレティコ・マドリー(スペイン)によるマドリード・ダービーは、レアルが1-0の完封勝利を収めた。2戦合計1-0としたレアルは、5シーズン連続での4強入りを決めた。

 第1戦は互いに譲らずにスコアレスドローに終わったものの、今季、両者はスペインスーパー杯、リーガ、コパ・デル・レイを合わせて7度対戦しており、アトレティコが4勝3分と圧倒している。アトレティコから今季初白星を収めて準決勝へと駒を進めたいレアルだがDFマルセロを出場停止、そしてFWカリム・ベンゼマ、FWガレス・ベイル、MFルカ・モドリッチを負傷で欠く厳しい状況でこの一戦を迎えた。

 試合はボールを保持するレアル、守備に重心を置くアトレティコという図式で進んでいく。前半12分にはレアルがシュートチャンスを作り、右サイドのMFハメス・ロドリゲスからボールを受けたFWハビエル・エルナンデスが狙うも枠を捉え切れず。さらに同13分には、FWクリスティアーノ・ロナウドがミドルレンジから左足でシュートを放ったがボールはゴール右に外れた。

 前半29分にはアトレティコがシュートまで持ち込むも、DFヘスス・ガメスの強烈なミドルはGKイケル・カシージャスの守備範囲に飛んでキャッチされる。対するレアルは同31分にC・ロナウドが直接FKでゴールを脅かしたものの、GKヤン・オブラクに弾き出されて先制点を奪うには至らなかった。

 後半44分にはレアルが決定機を迎える。高い位置でボールを奪ったDFダニエル・カルバハルからボールを受けたJ・ロドリゲスのスルーパスでC・ロナウドがPA内に侵入。しかし、右足で狙ったシュートは好反応を見せたオブラクに阻まれて前半はスコアレスのまま折り返した。

 後半に入ってアトレティコはMFサウール・ニゲスに代えてMFガビを投入。しかし、流れは大きく変わらずにレアルがアトレティコ守備を攻略しようとする時間帯が続く。後半4分にはMFイスコの鮮やかなスルーパスから抜け出したチチャリートがフリーで好機を迎えたが、左足で放ったシュートは枠を外し、さらに同13分にはCKをDFラファエル・バランがヘッドで合わせるも、オブラクの正面に飛んでネットを揺らせなかった。

 すると、アトレティコは後半19分に、リーガでここ4試合6得点を挙げているFWアントワーヌ・グリーズマンに代えて、MFラウール・ガルシアをピッチに送り込む。同24分にはMFアルダ・トゥランのクロスからMFコケがヘッドで狙うもカシージャスにキャッチされた。

 そして、スコアレスのまま迎えた後半31分、試合の流れを大きく左右する出来事が起きる。DFセルヒオ・ラモスへのファウルで、アルダが2枚目の警告を受けたアトレティコは数的不利に陥ってしまった。数的優位に立ったレアルは同35分にJ・ロドリゲスのパスを受けたチチャリートが至近距離からシュートを狙うも、オブラクに反応されてしまいネットを揺らせない。

 しかし、延長戦もちらつき始めた後半43分、レアルがついに均衡を破る。J・ロドリゲスとのパス交換で右サイドを突破したC・ロナウドのラストパスを、チチャリートが右足で流し込んでスコアを1-0とした。そのまま逃げ切ったレアルは、今季8度目の対戦でようやくアトレティコから初白星を挙げてベスト4進出を決めた。


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