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[全日本大学選抜]決勝弾も悔しさ語るFW呉屋「チャンスの数がゴールの数に比例していない」

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[4.22 強化試合 全日本2-1浦安 西が丘]

 苦しみながらも仕事は果たした。全日本大学選抜の関西学院大FW呉屋大翔(4年=流通経済大柏高)は浦安との強化試合(2-1)で決勝弾を決めた。30分間4本で行われた一戦で、2本目と4本目へ出場。2本目は無得点だったが、1-1で迎えた4本目の25分にゴール。勝敗を決する得点を挙げた。

 関西学生リーグ3試合を終え、合宿のために東京入り。メディカルチェックや終日の練習などで、コンディションは万全ではなかった。それでも結果を残したストライカーは「2本目で何度もチャンスがあったなか、それを外した責任があった。何としてでも1点が欲しかった。何よりも勝つためのゴールを決められて、自分の中で最低限の仕事はできたかな」と振り返る。

 得点シーンでは、右サイドから攻め込んだMF八久保颯(阪南大4年=秀岳館高)の折り返しに合わせて、冷静にシュートを流し込んだ。最後の最後で仕事を終えたFWは「ハチがああいう形でもっていくのはよくあるパターン。狙い通りでした」と言う。

 決勝点を決めるなど、役目を果たした呉屋だったが、試合後は悔しさもにじませた。「チャンスの数とゴールの数が比例していない。自分もクオリティが低いし、コンディションは悪いとはいえ物足りない」。厳しい言葉は続く。「全くダメ。今日の試合では流れを見ても、もっとチャンスはあった。決めきれないのが自分の実力」。

 同選抜を率いる神川明彦監督は「何度も外しながら最後に決めたり、最初に一発を決めてから何度も外して、また最後に決めてというのが彼らしい。関西リーグでもそういうプレーがよく見られる」と話しながら、「今は最高潮にいいときじゃないのは確かですが、もがいて苦しんで、世界大会ではいい形でやってくれれば」と期待を寄せた。

 ユニバーシアード競技大会まで残るは約2か月となった。大学屈指のストライカーは、この苦しみを乗り越え、7月の世界大会では全日本を金メダルへ導く活躍をみせてくれるはずだ。

(取材・文 片岡涼)

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