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[関東]選手権制覇の星稜高主将、筑波大進学のDF鈴木大誠がデビュー!!

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 雷雨の影響で延期となっていたJR東日本カップ2015 第89回関東大学サッカーリーグ2部の第3節1試合が23日、筑波大第一サッカー場で行われた。試合は筑波大産業能率大に5-1で快勝し、3連勝を飾った。筑波大のルーキーDF鈴木大誠(1年=星稜高)は途中出場すると大学サッカーデビューを果たした。

 1月の全国高校選手権で主将として、星稜高を初の優勝へ導いたCB鈴木。今春に名門・筑波大へ進学すると、開幕戦こそベンチ外だったものの、11日の第2節・朝鮮大戦で早くも初のメンバー入り。19日の第4節・東海大戦(2-1)でもベンチへ入ると、この日迎えた試合でついにピッチへ立った。

 2-0で迎えた前半39分に主将のDF早川史哉(4年=新潟ユース)が負傷交代。まさかのアクシデントで出場機会が回ってきた。しかし、鈴木は「自分としては思わぬ形ではないと思っています」とキッパリ。「自分が出場することは、これまでずっとイメージしてきたこと。その中のひとつに、アクシデントでの交代もあったので、心の準備はできていた。その分、いいパフォーマンスができたと思います」と冷静に振り返る。

 チームは鈴木の出場後に3点を追加。1失点したものの、5-1の圧勝だった。初の公式戦を終えたルーキーは「大学に入ってからは、自分の中でうまくいかないことが多かったので、試合に出ても、課題のほうがたくさん残ると思っていました。でも、実際に出場したら意外とやれる部分も多かったので、今は試合に出られたことをプラスに捉えられています」と手応えを話す。

 大学進学してからの約1か月は順風満帆だったわけではない。「筑波大で最初にプレーをしたときは、自分の特徴がゼロになってしまった気がしました。身体能力が高い選手がいたり、技術のある選手がいる中で、自分はどれをとってもチームで一番の存在になりきれていない。そこが一番苦労した部分です」とも明かした。

 第1節ではメンバー外。2節、4節とベンチで見守るだけの悔しい日々。鈴木は「監督の小井土さんと相談をしながら、自分の特徴をどれだけ出せるかというところでアピールし続けてきました」と言う。「その結果、1節目はベンチには入れなかったけれど、その後はずっとベンチ入りできたし、今日の試合の出場にもつながっていると思います」。

 初出場を飾ったDFだが、まだまだ満足はしていない。「次は試合に出ることに焦点を置くのではなく、出て何ができるのか、ということに焦点を置きたい。ひとつレベルアップするために、今日の出場があると思っています」と言い切った。

 途中交代した早川の容態は不明だが、今後も鈴木へチャンスが回ってくる可能性は大いにある。筑波大は開幕戦こそ落としたものの、これで3連勝。とはいえ、首位の日本体育大と2位・関東学院大は4連勝しており、3位・東洋大とは勝ち点で並ぶものの、得失点差で下回っての4位だ。1年での1部復帰を目指す筑波大は、今後の上位対決で一つでも多くの勝ち点を重ねていきたいところ。中2日で迎える次節の首位・日本体育大戦は大一番となる。

 ルーキーDFは「次節は自分どうこうというよりは、相手が首位の日体大なので、自分がいかに勝利に貢献することが一番。今、自分ができないことに取り組むよりは、自分のできることを発揮して、チームの勝利にどう貢献するかをポイントにしたいと思います」と意気込んだ。ここから鈴木の4年間に渡る挑戦がスタートする。

(協力 関東大学サッカー連盟/飯嶋玲子)
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