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ラスト15分から2ゴールの大宮が苦しみながらも水戸に逆転し、今季初の連勝

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[4.26 J2第9節 大宮2-1水戸 NACK]

 J2は26日、第9節を各地で行い、6位の大宮アルディージャはホームで15位の水戸ホーリーホックと対戦した。先制を許した大宮だったが、後半31分にDF河本裕之の今シーズン3点目となるゴールで追いつくと、その6分後にも途中出場のMF渡邉大剛が逆転ゴールを記録。このまま2-1で大宮が勝利し、今シーズン初の連勝を飾っている。

 大宮は前節の大分戦(3-0)から先発2人を変更。大分戦で負傷したMFカルリーニョスがベンチ外となり、MF横山知伸がボランチで先発。また右SBでDF今井智基が2節以来の先発に復帰している。対する水戸も前節の札幌戦(0-1)から2人を変更。DF今瀬淳也に代わりDF細川淳矢が第1節以来となるスタメン入り。MF三島康平に代わり、MF鈴木雄斗が6試合ぶりに先発している。
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 今シーズン、まだ連勝のない大宮に対し、アウェーで勝利のない水戸。前半に主導権を握ったのは、アウェーに乗り込んだ水戸だった。前半3分にFW馬場賢治のアクロバティックなシュートが左ポストを叩いたのを皮切りに、ボール保持率でも大宮を上回る。10分には馬場が鈴木とのワンツーからPA内に侵入し、右足でゴールを狙ったがシュートは右に逸れて行った。

 互いに慎重な試合展開の中、相手の隙を逃さなかったのも水戸だった。前半30分、中盤でボールを持ったMF家長昭博の背後からFWMF岩尾憲がボールを突くと、これを拾った鈴木がドリブルでボールを運んでいく。そのままシュートを決めて、水戸が1点を先行した。

 大宮もここからボールを保持するが、引いた水戸の守備を崩せない。前半終了間際には追い打ちをかけるように、DF菊地光将が負傷。後半開始からDF片岡洋介が起用される。後半の立ち上がり、水戸に圧力をかけた大宮だが、良い形でシュートまで行けない。逆に水戸は後半12分に岩尾のパスを受けた鈴木がPA内で決定機を得るが、渾身のシュートは右ポストに嫌われた。

 最前線に鈴木を残す5-4-1の布陣となって守備を固める水戸に対して、大宮が攻めあぐねる時間帯が続く。後半27分には2枚目の交代カードを使い、横山を下げてMF泉澤仁を投入し、横谷をボランチに下げた。28分には泉澤の折り返しからDF和田拓也がゴール前に飛び込み、ヘッドでゴールを狙ったが、得点にはつながらない。

 なかなかシュートを打てなかった大宮だが、後半31分にCKを得ると横谷のクロスに河本がヘッドで合わせて同点に追い付いた。勢いづく大宮は34分にも自陣の清水から家長を経由して泉澤にパスが出る。泉澤がドリブルでボールを運び、DFの股下を開かせてシュートを放ったが、ボールは右に切れて行った。

 大宮は35分に清水をベンチに下げ、渡邉をピッチに送り出す。水戸も36分に馬場を下げて今季初出場となるMF船谷圭祐を投入する。交代策が奏功したのは大宮だった。37分、大宮はPA内で家長がボールをキープ。泉澤にボールを落とすと、渡邉とのワンツーで狭いエリアを突破。そこから泉澤が放ったシュートはクロスバーを叩いたが、こぼれ球を渡邉がヘッドでゴールに押し込み、大宮が逆転に成功する。

 水戸は後半40分にMF内田航平を下げて、FW三島康平をピッチに送り出す。大宮は42分にカウンターを仕掛け、家長のパスからFWムルジャがGKと1対1になるが、シュートはGK本間に防がれ、試合を決定付けられない。水戸は44分に最後の交代枠でMF石神幸征を下げて、FW宮市剛を投入する。しかし、最後まで同点ゴールを決めることはできずに試合は終了。大宮が2-1で勝利し、勝ち点を17に伸ばしている。

(取材・文 河合拓)
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