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前節“鮮烈デビュー”の楠元、父親と同世代のカズに感嘆「本当にいい経験」

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[4.26 J2第9節 横浜FC1-1徳島 ニッパツ]

 横浜FCのDF楠元秀真が、デビュー戦から2試合連続の先発フル出場を果たした。「きょうも緊張しました。僕、試合の時は常に緊張しちゃうんですよね」。初々しさを漂わせる22歳だが、2試合連続ドローに終わったこともあり、「今日は後ろから声を出して支えることが出来なかった。それが悔しい」と唇を噛んだ。

 楠元は産業能率大から今季より加入したルーキー。昨季も特別指定選手として横浜FCに参加していたが、リーグ戦の出場は叶わなかった。正式加入した今季は開幕戦からベンチ入りこそ続けたが、出番が巡ってくることはなかった。

 しかし、前節19日の長崎戦、先発デビューのチャンスが訪れると、後半31分に起死回生の同点弾を記録。世間はFW三浦知良の最年長得点記録更新で沸いたが、横浜FCに貴重な勝ち点1をもたらしたのは、大卒ルーキーの一撃だった。

 ただ世間同様、22歳にとっても48歳の活躍は衝撃でしかない。楠元の父親はカズより年齢は少し上とのことだが、ほぼ同世代。先日、カズの17歳の長男が話題になったが、そちらの方が年齢はもちろん近い。「そう考えると本当にすごいですよね」。感嘆の声を上げた楠元は、「試合の時は頻繁に声をかけてくれるので助かっています。間近で見させてもらえていることに感謝したいです」としみじみと語った。

(取材・文 児玉幸洋)
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