beacon

[全日本大学選抜]室屋成(明治大)先輩長友に続け!卒業待たずにJ入団は「意識の中にある」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 今月20日から22日にかけて、東京都内で合宿を行う全日本大学選抜。7月にはユニバーシアード競技大会が控えており、5月上旬には正式メンバーが発表される予定。今回は最後の“選考会”の意味も持ちます。3月末に行った韓国遠征のメンバーに8名を加えた28名で合宿はスタート。ゲキサカでは全28選手のインタビューを掲載します。

 第10回目は大学生として唯一、リオデジャネイロ五輪を目指すU-22日本代表に選ばれ続けている明治大DF室屋成(3年=青森山田高)。複数Jクラブが注目し続ける逸材は、先日、FC東京の特別指定選手に認定されました。これは奇しくも明治大OBの日本代表DF長友佑都(インテル)と同じタイミング。21歳DFは世界に向けて歩を進める。

―一番アピールしたいところはどこですか?
「攻守ともに1対1のところで負けないことを意識しています。攻撃だったら仕掛けてチャンスを作ることが大事だと思っていますし、90分間走り続けられることが自分のストロングポイントだと思っています」

―明治大で両SBのコンビとなる高橋諒(明治大4年=国見高)選手は選抜でも同じチーム。意識するところは?
「諒くんはドリブルが上手い。いつも感心して見てます。仲は本当にいいですよ。バスもいつも隣に座ってますし。あまり気を遣わなくていい先輩なので。いろんな話が出来ます。僕にはないものを持っていると思うので、すごくリスペクトしています」

―今選抜チームには青森山田高出身選手が3人選ばれています。
「差波優人さん(4年)は大学でも一緒のチームなので、全日本でやるのも不思議な感じはしないですが、ヤマ(山田将之(法政大3年))は初めて一緒にやります。同い年で、高校の時は一緒に選手権も出て、3年間、切磋琢磨してやってきた仲なので、本大会も一緒に戦いたいなという気持ちはあります。高校の時からヤマの高い能力は知っているので、また一緒にやりたいですね」

―室屋選手の場合、明治大、大学選抜プラス、U-22代表と掛け持ちが多く大変だと思います。
「U-22代表は、自分はメンバーに残ることが必死な状況です。とにかく、明治大や選抜チームで頑張り続けることが代表に繋がってくる。両立というよりは、大学や全日本で努力していれば、代表でもチャンスが出てくるのかなと思っています」

「代表にはU-17W杯の時に一緒にやっていたメンバーも多かったので、特に違和感なく入れています。大学生で唯一参加するということではなく、チームには溶け込みやすかったですね。ただ、Jリーグの一線級でやっている選手は自信を持ってやっているなと感じました。1つ1つのプレーに責任感があると感じた。自分はまだプレーが雑なので、勉強になっています」

―今季はFC東京の特別指定選手になりました。活躍を続ければ先輩の長友選手やFC東京の武藤嘉紀選手のように卒業を待たずにJクラブに入団するという選択肢も出てくるかと思います。
「もちろん意識の中にはあります。まずは自分が活躍しないといけない。周りに認めてもらって初めて出来ること。どんどん活躍すれば、そういう雰囲気も高まってくると思う。でもそういうところは全部スタッフに任せて、自分はこういうところで頑張り続けることが、先に繋がると思うので、とにかく今を頑張ることを考えたいです」

(取材・文 児玉幸洋)

TOP