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またも日本人天才少年に影響? バルセロナに続いてレアル&アトレティコ・マドリーに1年間の補強禁止処分か

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 スペインのラジオ局『カデナ・セール』の有名番組“ラルゲーロ”は、レアル・マドリーアトレティコ・マドリーが未成年の選手獲得・登録に関する規定に違反したとして、FIFAから補強禁止処分を下される見込みであることを報じた。

 “ラルゲーロ”によれば、FIFAはレアル・マドリーとアトレティコの今夏及び、次の冬の移籍市場での補強を禁止する意向であるという。レアル・マドリーは今季にMFマルティン・ウーデゴーア、MFマルコ・アセンシオ、MFルーカス・シウバ、DFダニーロの獲得を決めているが、同番組はそれが補強禁止処分を見込んでの動きだったことを報道。一方アトレティコは冬の移籍市場でFWフェルナンド・トーレス、MFカニを引き入れるにとどまっている。

 また、この報道を取り上げたスペイン『アス』は、レアル・マドリーの未成年の選手獲得・登録に関する規定に違反したケースとして、1月に報道した記事を改めて紹介。そこに記されているのはT. N.のイニシャル、つまりはレアル・マドリーの下部組織に在籍する日本人の中井卓大くんである。現在11歳の中井くんは、9歳の頃にレアル・マドリー練習場で行われたチャレンジカップに参加したことをきっかけに、レアル・マドリーに加わっていた。

 『アス』は当該記事で、レアル・マドリーが中井くんらの12歳以下の4選手の獲得により補強禁止処分を科される可能性を示唆。同記事には中井くんのレアル・マドリー加入の経緯のほか、「選手の両親は少なくとも一人が在籍クラブのある国の居住許可(サッカー関係でなく)を保有し、また両親ともに子供のそばにいなければならない」というFIFAの規定により、中井くんが両親とともにマドリッドで生活していなければならないことが記されている。

 またアトレティコに関しては、最近に同クラブに資本参加した中国不動産大手ワンダ・グループ会長、王建林(ワン・ジエンリン)氏のプロジェクトが問題となっているようだ。ワンダ・グループは未成年の中国人選手をスペインクラブの下部組織に加えるプロジェクト・ワンダを数年前から展開しているが、アトレティコは同プロジェクトによって年間500万ユーロを受け取っていた。なお同プロジェクトにはバレンシア、ビジャレアルもかかわっている。

 FIFAから補強を禁止されたケースにはバルセロナが挙げられるが、同クラブに在籍する久保建英くんはFIFAの規定に抵触することで18歳まで公式戦に出場できず、クラブ退団を決断したことが報じられる。レアル・マドリーがFIFAから処分を科される場合、中井くんへの影響も懸念される。

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