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6年前は5部、ホーム収容人数は4200人…カルピ、“異例”のセリエA昇格

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 イタリア北部の小さな街に本拠地を置くカルピが、セリエA初昇格を決めた。人口7万人都市のプロビンチャが成し遂げた“奇跡”が喝采を浴びている。

 28日に行ったセリエB第38節で、カルピはホームでバーリと対戦し、0-0で引き分けた。勝ち点を75に伸ばし、首位を快走するカルピは、3位ボローニャとの勝ち点差を残り4試合で「12」に広げると、直接対決で勝利しているため、2位以上を確定させ、セリエA昇格を決めた。

 カルピは1909年に創設された古豪クラブ。2000年に経営破たんによりクラブ再建を図ると、2009-10年シーズンまでは、長年セリエD(5部)でプレーを続けたが、翌年以降は上位カテゴリーでも好成績を残し、2013-14年シーズンよりセリエBでプレー。昨季は12位に終わっていたが、今季は首位を独走し、6年前まで5部リーグを戦っていたクラブが文句なしの1部昇格を決めた。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、所属する28選手のうち、セリエAを経験しているのはわずか5選手のみなのだという。

 “異例”とも言える昇格で問題もある。ホームスタジアムでの開催が不可能となる可能性が高いのだ。現在、ホームスタジアムとして使用するカバッシの収容人数はわずか4200人。これはセリエAが定める収容1万人以上という規定に反しており、ほぼ不可能な状況となっている。そこでカルピは別のモデナ県にあるスタジアムか、近郊都市パルマのスタジアムの使用を検討しているのだという。

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