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攻撃陣爆発の柏が4発大勝!首位逸の川崎F、大久保の140点目もお預け…

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[4.29 J1第1ステージ第8節 川崎F1-4柏 等々力]
 
 ホームの川崎フロンターレが前半43分に先行した試合は、前半アディショナルタイムと後半開始早々のゴールで柏レイソルが逆転。さらに2点を加えた柏が、3試合ぶりにリーグで勝ち点3を積み上げた。

 公式戦6戦負けなし(4勝2分)と好調の川崎Fは、J1ホーム通算100勝を達成した前節・甲府戦(3-0)の先発から1人を変更し、DF武岡優斗を起用。MFエウシーニョを1列前に上げた3-4-2-1で臨んだ。一方、AFCアジアチャンピオンズリーグと並行し連戦を強いられている柏は、前節・鳥栖戦(1-1)のスタメンから5選手を入れ替えた。
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 ボールを保持して試合を進めることを志向する両チーム。先にチャンスを迎えたのはホームの川崎Fだった。前半12分、MF中村憲剛が左サイドに展開、MF大島僚太はMFエウシーニョへ折り返したが、ミートすることができなかった。さらに19分には左サイドでボールを受けた中村の浮き球をMFレナトが狙ったが、ゴールマウスを捉えることができない。

 なおも川崎Fが攻勢を強める。26分、中村の浮き球に抜け出たエウシーニョがDFを1人かわしてゴールに迫ったが、シュートはDFに阻まれてしまう。直後に柏はカウンターで反撃。FW武富孝介のスルーパスに上手く抜け出たFW工藤壮人がGKと1対1を迎える。しかしGK西部洋平の好守にあい均衡は崩れない。

 試合が動いたのは前半43分だった。柏陣内右サイドでFKを得た川崎Fは、中村のクロスをDF谷口彰悟が頭で合わせる。GK菅野孝憲が触りながらもボールはネットを揺らし、谷口の今季初ゴールで川崎Fが先制に成功する。

 ところが、柏がすぐさま1点を返す。前半アディショナルタイム1分、MF大谷秀和の縦パスを受けながらDFを1人はがした武富がドリブルで川崎F守備陣に切り込むと、DFを1人かわして右足を一閃。武富の今季リーグ戦初得点で1-1で前半を終えた。

 後半に立ち上がり早々に再び得点は動く。3分、DFエドゥアルドのロングボールをレアンドロがダイレクトで川崎F最終ラインの裏に流すと、飛び出した武富がシュート。これはGK西部がセーブしたが、こぼれ球を柏が拾うと、DFキム・チャンスとのワンツーでレアンドロが右サイドを突破し中央へ。クロスを工藤がヘディングで流し込み、柏が逆転に成功する。

 さらに柏が畳み掛ける。14分、中央のレアンドロが右サイドのキム・チャンスへ展開。キム・チャンスのアーリークロスを工藤が再び頭で合わせる。エースの今季4点目で、リードを2点に広げる。

 2点を負う川崎FはセンターバックのDF角田誠を下げてFW船山貴之を投入。攻撃の枚数を増やすと、ドリブル突破からレナトが、セットプレーのこぼれ球から船山が柏ゴールを襲うが、いずれもGK菅野が得点を許さない。

 FWクリスティアーノが出場からわずか2分でゴールを奪い勝負を決めた柏。3点のリードを守り切り、4-1の快勝をおさめた。

 勝てば暫定首位のチャンスだった川崎Fだが、公式戦7試合ぶりの敗戦。FW大久保嘉人のJ1通算単独4位となる140ゴール目もお預けとなった。

(取材・文 奥山典幸)

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