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クロップ、香川の交代を説明 「決して悪くなかった」

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 28日に行われたバイエルンのDFBポカール準決勝で、ドルトムントMF香川真司は70分で途中交代となった。ユルゲン・クロップ監督は試合後、香川のプレーに不満はなかったと強調している。

 前半の29分、ドルトムントがカウンター攻撃を仕掛けた際に、ボールを持っていた香川はパスコースを読まれ、バイエルンDFメフディ・ベナティアにインターセプトされた。ベナティアはFWロベルト・レバンドフスキにボールを送り、バイエルンの先制点が生まれている。

 クロップ監督は、「このような(有利だった)状況から失点してはいけない」と話しながらも、0-1で折り返したことは問題視していない様子だ。ドイツ『ARD』で次のように語っている。

「失点したことは大きな問題ではなかった。逆に我々がリードを奪っていたら、何が起きていたか想像できないからね。先制したことでバイエルンは少し落ち着き、試合をコントロールすることを重視した」

 クロップ監督は後半の70分に香川を下げ、MFヘンリク・ムヒタリャンを投入した。この交代については、次のようにコメントしている。

「ミッキー(ムヒタリャン)が入り、うまくやってくれた。でも(交代した)シンジは決して悪くなかったよ。本来はマルコ(・ロイス)を下げるべきだったけれど、誰がゴールを決めるかを考えたんだ」

「交代枠を使うにしても、延長戦の可能性もあったので、かなり悩んだね。繰り返して言うが、シンジはしっかりプレーしていた。ドルトムントで最も創造的なプレーヤーだったよ。(相手の)ラインの間に何度か良いボールを入れてくれた」

 その一方で、香川との交代で入り、同点ゴールをアシストしたムヒタリャンに称賛を送った。

「先発ではなかったことを当然、喜んでいなかったミッキーが入った途端、我々は急に気持ちが入ったプレーを見せるようになった。あれで流れをつかむことができたよ。バイエルンがPKについて騒いでいて(ドルトムントにペナルティーエリア内でハンドかと思われたプレーがあり、PKではないかと抗議していた)、少し集中力が切れていた時間帯だったんだ」

 ドルトムントは75分にムヒタリャンのアシストからFWピエール・エメリク・オーバメヤンが決めて追い付いた。延長戦が終わっても1-1で決着はつかず、PK戦の末に決勝進出を決めている。

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