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5試合連続フル出場の横浜FM喜田「1試合1試合、死にもの狂いでやる」

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[4.29 J1第1ステージ第8節 横浜FM 1-2 広島 日産]

 昨季までとは、置かれている状況が違う。13年に横浜F・マリノスのトップチームに昇格したMF喜田拓也だったが、その後の2シーズンでリーグ戦の出場はわずかに2試合だった。しかし、エリク・モンバエルツ監督が就任した今季は、第3節に途中出場で今季初出場を果たすと、第4節からは先発フル出場を続けている。

 広島戦では前半4分に生まれたFW伊藤翔の得点で先制。その後もリズムを作った横浜FMは、同8分にはFW齋藤学がゴールを脅かしたが追加点は生まれず。すると、徐々に広島に主導権を握られ始めてしまう。ボランチの位置で出場していた喜田は、チームとして意思統一が取れていなかったと感じていた。

「早い時間帯で先制できたのはすごく良かったですけど、その後のゲーム運びは反省しないといけません。積極的に前に行くのか、後ろで時間を作りながら焦れずに攻めるのか。守備の部分でもどこからボールを奪いに行くのかが少し曖昧になってしまいました」

 1-2と逆転負けを喫して肩を落としたが、自身は5試合連続でのフル出場を果たした。しかし、本人に一切慢心はない。「自分はレギュラーを獲得したとは思っていませんし、常に危機感を持っています」と表情を引き締める。

 そして、なかなか出場機会をつかめなかった昨季と同じ気持ちで、今後も定位置を争っていこうとしている。「昨季までは試合に出場できない時間が長かったですけど、必死にやってきました。それが少しずつ試合に出場できることにつながってきたので、何も変える必要はないと思っています」と力強く語ると、「ここで満足したら、それこそ終わりだと思っているので、1試合1試合死にもの狂いでやっていきます」と更なる高みを目指していくことを誓った。

(取材・文 折戸岳彦)
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