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平均年齢27.7歳、前回経験者17名…佐々木監督は「連覇逆算」を強調

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 日本女子代表(なでしこジャパン)の佐々木則夫監督は1日、6月にカナダで開催される女子W杯に向けた代表メンバー23名を発表した。「途中から出てもハイパワーを出せる選手をテーマにした」と話した指揮官は、「僕自身は自信を持った選考が出来た。このメンバーで何とか結果を残したい」と力を込めた。

 平均年齢は27.7歳。FW高瀬愛実が負傷で選考外となるアクシデントはあったが、その他のメンバーは、ほぼ順当にメンバーに名を連ねた。しかし、前回大会経験者が17名とベテラン偏重の選考に報道陣からも心配の声が挙がった。

 だが、佐々木監督は「未来を見れば若手という選択肢もあったが、最終的には連覇を逆算して、全体的に戦える選手、ピッチ外でのバランスを考えた」と説明。「理想的には、もう少し新たな選手、若い選手がが構成の中に入ればとは思うが、この2年間チャンスを与えながらやってきたつもり。連覇ということを逆算すれば、こういったメンバー構成になった。(若い選手を)今のチームに溶け込ますには時間がかかるかなと思った」と強調した。

 ただ、「ベースというものはあるので、ピークに持っていくには時間的には問題ない」と話した指揮官も、若手選手の成長が戦力の底上げになることは理解している。「W杯を経験していないのは6名。この6名がパワーアップすることがチーム力を上げる上で必要になることは間違いない」と、“ラッキーガール”の登場を期待した。

(取材・文 児玉幸洋)

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