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柏のホーム初勝利は持ち越し…清水は最下位を回避する価値あるドロー

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[5.2 J1第1ステージ第9節 柏0-0清水 柏]

 7位柏レイソルが16位清水エスパルスをホームに迎えた一戦は、柏がボールを支配しながらも決め切れずスコアレスドロー。柏にとっては開幕以来、清水にとっては第2節以来となる無失点で90分を終え、勝ち点1を分け合った。

 前節、川崎Fに大勝した(○4-1)柏は、その試合でとどめの4点目を決めたMFクリスティアーノがスタメンに復帰。J1通算50ゴールを記録したFW工藤壮人は3トップの右に入った。
 後半40分から3点のリードを山形に追いつかれた前節(△3-3)、清水は先発を2人入れ替え、DF平岡康裕とMF村松大輔を起用。開幕以来8試合ぶりの勝ち点3を目指した。
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 開始4分、FWレアンドロのスルーパスからFW工藤壮人が早速GKと1対1を迎えたが、GK杉山力裕が鋭い飛び出しでピンチを防いだ。パスをつないで主導権を握りたい柏に対し、中盤を厚くして守る清水がうまくしのぐ時間が続く。柏の攻撃のリズムをつくる中盤の3選手は、厳しいチェックにさらされたがカウンターから清水ゴール前まで持ち込む。19分、中央の工藤が右サイドのスペースへ流すと、MF武富孝介から最後はレアンドロ。しかし、シュートはGK杉山力のセーブにあった。

 ボール保持率では下回り、自陣深い位置まで攻め込まれる場面をつくられるが、無失点でゲームを進める清水。攻め手を欠き、柏ゴールに迫ることができないでいたが、セットプレーからシュートチャンスをつくった。41分、MF八反田康平の左CKのこぼれ球をDF杉山浩太が左足で狙ったが、これはゴールポストの右側を通過し、スコアは動かない。

 スコアレスのまま入った後半、柏が続けざまにチャンスをつくる。4分、DF輪湖直樹が左サイドでDFを1人かわすと、MFクリスティアーノにクロスを合わせたが、ショートはゴールマウスを大きく超えてしまう。その1分後には、工藤のスルーパスに抜け出た武富がGKとDFの間にボールを通したが、ファーサイドのクリスティアーノには合わず。さらに10分、レアンドロのパスからクリスティアーノが左サイドを突破すると、左足を振り抜く。ボールはゴールマウスに向かったが、GK杉山力の手におさまった。

 前に人数をかける柏に対しカウンターを狙う清水は、FWピーター・ウタカがゴール前まで粘って持ち込むと、最後はFW大前元紀の右足。だが、シュートはGK菅野孝憲の正面を突いた。23分には、柏のミスを誘ってゴール前でFKを得たが、大前のシュートは壁に当たってしまう。

 柏はCBの2人もハーフラインを超えて押し込む。33分にはレアンドロのパスを受けたMF大谷秀和が、左サイド深い位置から中央に折り返すも、清水DFが工藤より先に触ってクリア。柏の猛攻をしのぎ続ける清水は、3人の交代枠使い切って反撃に出るが、ゴールは遠い。4分のアディショナルタイムでも柏が攻め込む時間が続いたが、最後までサポーターが歓喜することはなく試合終了。

 柏のリーグ戦でのホーム初勝利は持ち越しとなった。敗れれば最下位に落ちる可能性があった清水は、敵地から勝ち点1を持ち帰り、2戦連続で勝ち点を獲得した。

(取材・文 奥山典幸)

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