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注目レフティー、MF渡辺柊斗は「NIKE MOST WANTED」勝利へ最終日も「いつも通り」貫く

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 ナイキアカデミー入りを懸けて世界21か国・地域から34名の若き才能が参加して開催中の「NIKE MOST WANTED」グローバルファイナル(イギリス)。“日本代表”として挑戦している注目レフティー、MF渡辺柊斗(東海学園高→東海学園大)にとっては初めてとなる海外でのサッカー経験となっている。渡辺柊は「(外国人選手は)一か八かのプレーをしてくるので、欲しいタイミングで絶対にボールが来ないんですよ。周り見ている時にパスが来たり、(ボールを)呼んで、呼んで、来なくて、自分が見ていない時に来たり、合わせづらいですね」と苦笑い。同じチームでプレーする外国人選手たちとの意思の疎通を欠き、難しいチャレンジになっているが、本人は合格するためにいつも以上のプレーを狙うのではなく、「いつも通りに」プレーすることに集中している。

 飛び込んでくる相手をかわして左足で局面を変え、決定的なパスを出すレフティー。判断の速さを要求されるシーンでも魅せる技術レベルの高さは、MF渡邊凌磨(前橋育英高→早稲田大)と並んで参加選手の中でトップクラスにいる。自分を良く見せようとするよりも、いつも通りのプレーをして評価されれば、というスタンスで臨み、ここまでは好プレーを続けている。「自信はついた」というMFの、11対11が行われる最終日へ向けた準備は万全。「きのう(セレクション初日だった)の時点で(チームメートになる)みんなの特長はある程度分かっていて、それはきょうも活かすことができていたと思う。自分は使う方なので、使う側は(仲間の)特長を掴まないとダメ。この子は速い、この子は走るから上がっていくのかなとか、足元で受けたいのかとか、出し手は理解していかないといけない。それは理解しているので、(ゲームでは)ある程度ミスを少なくして行きたい」と語った。

 初の海外でも高い実力を披露するなど将来への期待度高い注目株だが、渡辺柊自身は今回の挑戦によって、フィジカル面の強化の必要性を痛感している。2月の「NIKE MOST WANTED」ジャパンファイナルで勝者となって世界挑戦が決まった後は、日本代表DF長友佑都や日本女子代表FW大儀見優季のパーソナルトレーナーを務めるプロトレーナー木場克己氏のアドバイスを受けて、体幹、バランス感覚の強化に務めてきた。その効果か、グローバルファイナルでは激しいチェックにも良く持ちこたえるなど奮闘。また、出足の速い外国人選手に対する対応策として、日本でプレーするときの間合いよりも1.5倍くらい速くボールを離して高精度のプレーを見せているが、海外の選手たちと戦うためにはまだまだフィジカル面を伸ばさなければならないと感じている。

「(外国人選手は)一歩目とか身体能力は相当高い。(球際では)取れたと思っても取れないし、予測しても取れない。(自分自身は)日本でも身体能力低い。いつも、予測すれば取れるという感覚なんですけど、予測しても取れないとなると相当きつい。守備の時も相手がこっち来ると思って、こっちに来るんですけど取れないとか、身体入れられると思っても入れさせてもらえない。やっぱり海外とやるのであれば、フィジカルのところは作らないといけないのかなと。そこが対等にやれるのであれば、技術が高い分勝るのかなと思う」。

 世界を体感したからこそ見えてきた課題、世界を体感したからこそ感じている手ごたえがある。「言ってやるのはあまり好きではない」と「不言実行」を貫くMFだが、海外でさらに成長する機会となるナイキアカデミー入りを果たしたいという気持ちはライバルたちにも負けない。最終日も、いつも通りのプレーをやり通すことで再び海外でサッカーをする機会を手にする。

(取材・文 吉田太郎)

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