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満場一致で「NIKE MOST WANTED」勝者に!渡邊凌磨が肩書き関係なしの世界でナイキアカデミー入り勝ち取る

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 現在は早稲田大在学中。また日本高校選抜欧州遠征での活躍によって海外クラブから注目を集めている存在でもある。実際に加入できるかどうかは、今後周囲との話し合いなどによって決断する模様だが、MF渡邊凌磨(前橋育英高→早稲田大)が「NIKE MOST WANTED」グローバルファイナル(イギリス)で勝者となり、日本人として初めてナイキアカデミー入りする権利を獲得した。

 イングランド代表の本拠地であるセント・ジョージズ・パークでの約6か月間のエリートトレーニングや欧州プロのスカウトの機会を得られる「ナイキアカデミー」入りを懸けた戦い。欧州、南米の若き才能たちとセレクションで力を競った渡邊凌はグローバルファイナル最終日の3日、ナイキアカデミーチームとも対戦した11対11のゲームで抜群のテクニックを披露。より多くボールに触れるために意図的に下がってボールを受けるシーンを増やした渡邊凌は絶妙なファーストタッチで局面を打開し、そこから明確なビジョンの下、シンプルなパス交換や縦へのドリブルで攻撃をスピードアップさせた。

 そしてナイキアカデミー戦では左サイドで溜めをつくってからの狙い済ましたラストパスでアシストも記録。この日、最も存在感あるプレーをしていた渡邊凌はナイキアカデミーの最高責任者であるジョン・グッドマン氏から「あらゆる面でアタッキングプレーヤーとして求められるビジョンとか、テクニックとか、パスをどこへ回すかというところも備え持っていて、コーチが口を揃えて『この子は来なくちゃいけない』と合意しました」という絶大な評価を獲得して、合格者リストに名を連ねた。

 13年U-17W杯で3得点をマークし、昨年は上の世代であるU-19日本代表候補にも選出された。そして前橋育英高のエースとして冬の全国高校選手権で準優勝。日本高校選抜の欧州遠征でも活躍した。日本での知名度、実力に対する評価は世代トップクラス。だが、渡邊凌は代表歴による評価を信用せず、肩書き関係なしに実力で評価してもらえる場を求めていた。それが「NIKE MOST WANTED」参加の理由。「このセレクションを受けたのは代表どうとか、選手権どうとか関係なく見てくれるから。自分がいつも疑問に思っていたところが、『代表だからアイツは上手いよ』と見られるのかっていう。もし代表っていう肩書がなかったら、どこまでの選手なんだろうと思っていたので、だから「NIKE MOST WANTED」でここまで来れたというのは自分の大きな自信になったと思う」と語り、純粋な実力で掴んだナイキアカデミーへの切符に胸を張った。

 U-17W杯での活躍や、全国高校選手権予選決勝、全国高校選手権決勝でのスーパーゴールなど大舞台で力を発揮している印象がある。そして今回も最終日に宣言通りの活躍。自身にプレッシャーをかけて、それを見事に乗り越えて見せた。この勝負強さは自ら意識して磨いたものだ。「小学校、中学校の時のメンタルは今もそうなんですけど本当に弱くて、小学校の時のトレセンとかも連れて行ってもらえるけれどなかなか自分の力を発揮できなかったりとか、中学校の時も県のトレセンとかも入っていない。それ(力を発揮できないこと)が自分の悪さということも高校に入った時に気づけて、一番大きかったのは本田圭佑選手の言葉とか、思っていることを自分のプラスに取り入れながらやっていったり、自信もってやったり、こういうしゃべる言葉とかも変わっていったと思うし、カテゴリー別の代表とか入って自信もつきましたし、そういうところで勝負強さが出てきたと思う。自分で変えるしかないと思うので、これからもっと勝負強い選手になっていくためには、もっともっとメンタルを強化しないといけない。やっていきたい」。力を発揮する術を持っていたことも彼を勝者へと導いた。

 目標はこの日も披露したようにドリブル、パス、シュート、守備・・・全てに置いて高いレベルの選手になること。そして勝負を決めるゴールを奪うことの出来る武器を持った選手になることだ。どのチームへ行っても、どの監督の下でプレーしても起用してもらえる選手になりたいという想いがある。高校3年時、実績ある渡邊凌は周囲から確実にプロ入りするだろうと思われていた。夏に調子を落とし、プロ入りを果たせなかった渡邊凌は「そういうのにも負けずに頑張れば良かったと後悔している部分もある」という。だからこそ「これからは後悔しないようにやっていきたい」と宣言。今後、複数ある選択肢の中から最有力候補のナイキアカデミー入り(今夏から)を中心に考えて調整していくが、自らが最も成長できる選択をして目標へ向けて突き進んでいく。

(取材・文 吉田太郎)

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