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[MOM1377]市立船橋MF吉田歩未(1年)_頑張り利くMF、「相手のボランチ全部潰すつもり」で走り快勝貢献

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.16 Rookie League Agroup第1節 静岡学園高 1-4 市立船橋高 時之栖裾野G]

「自分は守備から入ってエンジン入れられるタイプだと思っている。自分がトップ下で相手のボランチ全部潰すつもりでいきました。だいぶハマったと思います」。4-1で快勝した静岡学園高戦、市立船橋高のMF吉田歩未は中盤でボールを運ぶ役割に加えてアグレッシブなランニング。加えて球際での泥臭い役割を厭わず、あと一歩追い切るというギリギリのところでも頑張りを見せた。「自分は上のカテゴリー、Aチームでやらせてもらっているので自分がチームを引っ張っていかなければいけないと思っているし、自分が1年の中では一番できないといけないと思っています」というMFがリーダーとしてチームを引っ張り、強豪対決で快勝へと導いた。

 木村直純コーチも中盤で奮闘した吉田に期待を寄せる。「ボールをどんどん受けられるし、どんどん前に運べるし、何と言っても小さいけれど球際を厭わずに行けるし、粘り強さですね。そして頑張れる。ちょっと頑張れる選手はいるけれど、頑張り切れるというのはなかなかいないです。彼にはそういう選手になって欲しいと思っています」。市立船橋には毎年のように本当の勝負で甘さを見せずに頑張る、戦い抜くことのできる選手がいるが、吉田もそのレベルに達しなければならない。吉田自身、Aチームに帯同することでその厳しさを目の当たりにしているだけに、それを1年生チームでもAチームでも発揮しなければならないと感じている。

「自分はまだ足りないです。自分の中では上をもっと目指していかないといけない。上の試合で90分走り切れないといけないと思っています。1年生の感覚で守備に行くとどうしても置いて行かれたり、自分が前に運ぼうとした時に判断が遅くて潰されたりということが1年と上には差がある」。感じている差を詰めていってAチームでチャンスを掴むこと。Aチームで、同じポジションのライバルには高い得点力を備える2年生MF高宇洋がいる。「先輩の高さんは練習中から見てお手本にしています。ボールの引き出し方とか自分とのレベルの差を感じていて、(トレーニングで)高さんの後に自分が入るとパスの回りが悪くなったりするので差を感じています」。お手本に追いついてそれを上回ることを目指す。

 Wings U-15から市立船橋へ進学したのは「自分を厳しい環境に置きたかったから」。その環境の中での挑戦は始まったばかりだ。「厳しいけれど、耐えて行かなければいけないと思っています。チームにリズムをつくってどんな状況でも流れを変えられる選手になりたいです。自分が1年生から3年生まで自分が市船の中心になれるように、誰よりも走れる存在になりたいです」。自分自身に期待をして、先輩たちと同じように妥協せずに成長を遂げる。

(取材・文 吉田太郎)
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