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韓国で3ゴール!!柏が水原三星下し、2大会ぶりACL8強へ前進

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[5.19 ACL決勝トーナメント1回戦第1戦 水原三星2-3柏 水原]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメントが開幕した。E組を首位で突破した柏レイソルは、G組2位の水原三星(韓国)と敵地で激突。立ち上がり2分に水原三星が先制した試合は、前半のうちに逆転に成功した柏が3-2で快勝、13年以来となるACL8強に向けて大きな勝利をつかんだ。

 中4日で韓国に乗り込んだ柏は、主将のMF大谷秀和が4試合ぶりに復帰。グループリーグベストイレブンにJリーグから唯一選出されたFW武富孝介は、3トップの左に入った。
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 キックオフからわずか2分、FW鄭大世が左サイドから中央に入れたボールが、MFヨム・ギフンにピタリと合う。1-0。ホームの水原三星が早速先手を取った。

 思わぬ時間帯で失点を喫した柏。公式戦4試合連続ノーゴールと得点力に不安を抱える中、すぐさま試合を振り出しに戻す。失点から10分後の前半12分、FWレアンドロがDFラインの裏へ浮き球を送ると、飛び出したMF茨田陽生がGKと1対1の状況をつくると、右足で流し込んでゴールネットを揺らした。

 同点に追いついた柏のボールを保持する時間が増えていく。ショートパスに加え、水原三星DFラインの背後を突く長いボールも織り交ぜながら2点目を狙う。対する水原三星は26分、MFホン・チョルのアーリークロスからヨム・ギフンがバックヘッド。シュートはゴールマウスを捉えたが、これはGK菅野孝憲がしのぐ。

 ピンチの2分後、柏のセンターバックのDFエドゥアルドが、自陣からペナルティエリアへロングフィード。FWクリスティアーノが競り合って中央へ入れると、武富が倒される。主審の判定はPK。これをレアンドロが決めて、柏がこの試合初めてリードを奪った。

 さらに柏は前半終了間際に、セットプレーの流れからエドゥアルドが落としたボールをレアンドロが右足を一閃。だが、シュートはゴールポストのわずかに外を通過し、3点目とはならなかった。

 まずは同点に追いつきたい水原三星はMFイ・サンホがゴール前に飛び出してダイビングヘッドを狙うなど、積極的な姿勢を見せたが、次にスコアを動かしたのも黄色い戦士たちだった。後半頭から投入されたMF小林祐介とのパス交換で右サイドを突破したクリスティアーノが、GKとDFの間にグラウンダーのボールを入れると、ファーサイドのレアンドロが押し込み、リードを2点に広げる。

 いよいよ後がなくなった水原三星は、ヨム・ギフンが左足で決定機的な仕事をする。14分、ヨム・ギフンの左クロスを鄭大世がヘディングシュート。ホームの水原三星が1点を追い上げ、2-3とした。

 水原三星は勢いを取り戻すと、クロスからの高さと強さを活かした攻撃に出る。それでもセカンドボールに対しても粘り強くアプローチする柏が追加点を許さず、試合終了のホイッスル。貴重なアウェーゴールを3つ重ねた柏は、大きなアドバンテージを手にし、来週26日のホームでの第2戦を迎える。

(取材・文 奥山典幸)
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